■今後の見通し
1. 2027年8月期の業績見通し
ナガイレーベン<7447>の2027年8月期の連結業績は、売上高が前期比1.7%増の17,500百万円、営業利益が同0.7%減の3,602百万円、経常利益が同1.5%増の3,893百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.4%増の2,660百万円を予想している。
同社では、今後の世界情勢や物価上昇など市場の経営環境は依然として不透明感が残るものの、診療報酬・介護報酬のプラス改定を背景に、市場は安定化すると期待している。主力のコア市場では、好調なmiffy商品群への積極的な新商品投入により、モデルチェンジ案件の着実な更新と新規獲得を進め、前期の大型案件の反動減を吸収する見込みである。周辺市場では、高付加価値商品の販売強化と補充需要の取り込みにより前期に低迷した患者ウェアの回復を進めるとともに、手術ウェアの伸長を継続し、増収基調への回帰を目指す。また海外市場では、新たな取り組みを推進し、事業規模の拡大を図る。これらの施策により、3期連続の増収を目指す。
売上総利益率は、40.2%(前期は40.0%)に改善する見込みで、増収と合わせて売上総利益は同2.2%増の7,038百万円を見込んでいる。売上総利益の増減要因は、増収により118百万円増、利益率改善により33百万円増となっている。売上総利益率改善の要因としては、為替(円安)の影響で130百万円減(前期151.7円/米ドルに対して158.1円/米ドル)を見込むも、海外生産比率の上昇(同58.5%に対して61.5%)による効果で90百万円増、加工賃の上昇による影響で130百万円減、原材料費の上昇で140百万円減、海外物流費の低下で20百万円増、価格改定効果・その他で323百万円増となっている。
販管費は前期比5.3%増の3,436百万円を見込んでいるが、主に人件費で50百万円増、広告宣伝費で5百万円増、商標使用料で41百万円増となっている。設備投資額は346百万円(建物関連102百万円、IT設備206百万円、物流設備8百万円、生産設備29百万円等)、減価償却費は318百万円を見込む。
2. アイテム別、市場別売上高予想
市場別については、コア市場ではmiffy商品群のラインナップ拡充を図り、既存案件の更新と新規案件の獲得を推進する。前期の大型案件の反動減が予想されるが、増収基調の継続を目指し、売上高は前期比0.7%増の12,530百万円を見込んでいる。アイテム別ではヘルスケアウェアが同1.0%増の9,660百万円、ドクターウェアが同1.4%増の2,520百万円、ユーティリティウェア・他が同10.5%減の350百万円と予想している。
周辺市場の売上高は同2.3%増の4,610百万円を見込んでいる。患者ウェアは、高付加価値商品をユーザーへアピールして新規獲得を目指すとともに補充需要の回復にも期待し、売上高は同2.4%増の2,865百万円を見込む。手術ウェアは順調に推移すると予想する。コンペルパックの新規取り組み先も決定し、引き続き新商品の拡販及び手術ウェアのリース化を促進することで、売上高は同2.2%増の1,745百万円を見込んでいる。海外市場では、韓国・台湾ともに病院へのリース化促進及びクリニックへのECサイト販売強化により一層の業容拡大を図り、売上高は同37.5%増の360百万円を見込んでいる。
3. 商品別売上高予想
商品別売上高では、ハイエンド商品は高感性ブランド「Beadsberry」のリニューアルで増収を計画しており、同0.8%増の1,320百万円を見込んでいる。高付加価値商品では、miffy新商品の積極投入によるフルラインナップ化により、更新案件の確実な受注と新規獲得を予定しており、同2.2%増の11,180百万円を見込む。付加価値商品では、前期に不振であった患者ウェアの回復を見込み、同1.2%増の4,380百万円を予想している。量販品は拡販に注力していないこともあり、同1.5%減の620百万円を見込む。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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