29日の日経平均は3日続伸。705.28円高の64659.47円(出来高概算41億4000万株)と、終値ベースでは21日以来約1週間ぶりに64000円台を回復して取引を終えた。前日の米国市場で半導体関連株が上昇した流れを受け、東京市場でも人工知能(AI)関連株中心に値を上げる銘柄が増え、前場中盤には64797.33円まで上値を伸ばした。ただ、韓国のサムスン電子の2026年7-9月期決算を受けて、朝高だった韓国総合株価指数(KOSPI)がマイナスに転じると、東京市場も急速に弱含む流れに。後場取引開始直後には63749.20円まで沈む場面があったが、その後はKOSPIも落ち着きを取り戻したことに加え、TOPIXの定期銘柄入れ替えと浮動株比率の定期見直しに伴う需給要因もあったとみられ、持ち直す展開だった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が734、値下がり銘柄が779とほぼ拮抗し、変わらずが38だった。セクター別では、銀行、証券商品先物、鉱業、非鉄金属など25業種が上昇。一方、機械、電気機器、繊維製品、鉄鋼など8業種が下落した。指数インパクトの大きい銘柄では、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>が上昇した半面、ファナック<6954>、日立<6501>、コマツ<6301>、豊田通商<8015>が下落した。
28日の米国市場では主要株価指数がそろって上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、政策金利据置で市場予想通りとなり、韓国のSKハイニックスの好決算が影響して、半導体関連株に買いが先行し、SOX指数は1.7%高と上昇となった。これを受けた東京市場も半導体関連を中心に買いが先行し、通期業績予想を上方修正したアドバンテスの急伸も指数を押し上げ、日経平均の上げ幅は一時800円を超えた。しかし、サムスン電子の決算はアナリスト予想を下回り、同社株が6%超急落すると、日経平均も失速してマイナスに転じるなど、神経質な展開となった。もっとも、好決算銘柄への物色は活発で、全般は底堅さを維持した。
日経平均は6日の高値(70798.62円)から23日の安値(61462.61円)までの下げ幅に対する3分の1戻しを達成しており、次なる目標として、半値戻し水準の66130円や25日移動平均線(66180円)水準に向けた動きに期待が広がっている。あす朝にはアマゾン・ドット・コムの決算発表が予定されており、設備投資の拡大ペースやAI事業の収益化などの動向が好調であれば、テック株買いの流れには追い風となろう。
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