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Shopifyの顧客は2年目に上客になる? アマゾンキラーと呼ばれる成長力の秘密=シバタナオキ

いま、急成長を遂げているオンラインストアのプラットフォーム“Shopify”。その要因を決算書から読み解いてみると、1年間に獲得した顧客の売上が2年目以降に伸びていることがわかりました。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※筆者注:この記事はYusuke Gotoさんとの共同制作です。

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年7月10日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

売上高は前年比1.5倍、営業損益は投資で赤字

今回は「Shopify」の2020年度第1四半期の決算書から、成長を牽引するKPIは何か、なぜそのKPIは伸びているのか、それを読み解いていきたいと思います。

まずは、Shopifyの決算の基本的な部分をおさらいしていきましょう。

<Shopifyの決算ハイライト>

参考:Shopify Q1 2020 Financial Results
参考:Shopify 2020Q1 MD&A

まずは、GMV(Gross Merchandise Volume)を見てみます。

直近四半期のGMVは、$17.4B(約1.7兆円)となっていて、YoY+46%の成長となっています。

売上高は、$470M(約470億円)で、YoY+47%となっています。

しかし、高い成長率を記録しているものの、営業損益は▲$73M(約▲73億円)と赤字になっており、引き続き投資に力を入れていると考えられます。

Shopifyの力強いGMVと売上高の成長を支えている要因は?

まだ赤字のビジネスではありますが、すでに大きな規模にも関わらず、GMVと売上双方ともにYoY+40%以上で成長しているのは圧巻の一言です。

では、その成長はなぜ実現しているのでしょうか?

その答えは、上記スライドにあるように、ネガティブチャーンを形成できている(解約による収益減を、既存顧客による収益増が上回っている)からです。ネガティブチャーンの状態であるということは、一度獲得した顧客からの売上が増えていることを表しており、SaaS型のビジネスモデルにおいて非常に重要な指標となります。

では、もう一歩深く、なぜネガティブチャーンを形成できているのか考えてみましょう。

Next: なぜネガティブチャーンを作ることができているのかを読み解くために――

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