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ダウ理論の目線×ボリンジャーバンドで組み立てるFXトレード戦略。利確は値幅観測論で設計[ベーシストFX手法研究家/物理学者 Kou]

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ベーシストFX手法研究家であり物理学者でもあるKouさんに、ダウ理論の「目線」を軸としたボリンジャーバンドと、値幅観測論を組み合わせたトレード手法について詳しく解説していただきました。

※チャート提供:TradingView
※ FX雑誌『外国為替』vol.7より再構成/インタビュー日:2023年9月20日

 

ベーシストFX手法研究家&物理学者 Kou氏プロフィール
物理士トレーダー。トレード開始当初は期待通りの成績を挙げられなかったものの、学者にふさわしく確率論や統計学を駆使して検証と実践を繰り返した結果、2020年に10万円を7週間で1000万円以上に増やす。

 

ダウ理論の目線とN値で勝率・リスクリワードを両立

Kouさんに、ダウ理論を基盤とし、ボリンジャーバンドと値幅観測論を組み合わせたトレード手法についてお話を伺いました。

「今回は、テクニカル分析の基本であるダウ理論の中でも“目線”の考え方にフォーカスし、勝率とリスクリワードの両立を目指す分析手法と実践的なトレードの流れを解説します」とKouさんは語ります。

「紹介する手法は、15分足〜1時間足程度の損切り幅に抑えつつ、1時間足〜4時間足の値幅を狙える点が特徴です。一般的にリスクリワードを重視すると勝率が下がりやすいのですが、この手法では日足のダウ理論の目線を軸にすることで、勝率も高めています。直近6か月の勝率はおよそ68%でした。

トレード回数自体は多くありませんが、リスクリワードと勝率のバランスが取れているのがポイントです。まずは環境認識として、日足におけるダウ理論の目線を確認します。その方向性を把握したうえで、4時間足のボリンジャーバンドのミドルラインが同じ方向に傾いているかをチェックします。傾きが見られない場合は、エントリーを見送ります。日足のダウ理論で狙う方向を定め、その流れに沿ってトレードすることが、勝率向上のための重要な要素になります」

短期レンジ形成後、15分足でエントリーを狙う

「エントリーのタイミングは、1時間足が短期的なレンジを作り、ボリンジャーバンドのミドルラインの傾きが横ばいから、徐々に日足の目線方向へ向き始める場面を待ちます。短期的なダウの目線が切り替わり、ミドルラインが日足の目線と同方向に傾き始め、かつ上下のバンド幅が拡大してきたところで、日足の目線と同じ方向にエントリーします。

利確は値幅観測論のN値を用いて判断します。上方向を想定している場合は、1時間足でレンジを形成する前に出現した直近の上昇幅と同等の値幅が出ると想定します(下方向の場合は直近の下落幅)。一方、損切りは短期レンジを逆方向へ抜けたタイミングです。

このように、利益は1時間足〜4時間足の値幅を狙い、損失は15分足〜1時間足のレンジ幅に限定するため、自然と損小利大のトレードになりやすい点が、この手法の大きなメリットです」

押し安値・戻り高値の判断基準を明確にする

この手法を運用するうえで、特に意識すべきポイントや注意点はどこにあるのでしょうか。

「ダウ理論を使う以上、押し安値や戻り高値をどこで捉えるのか、自分なりの明確な基準を持つことが不可欠です。その基準が定まっていれば、ダウ理論の目線からトレンド方向を把握し、4時間足のボリンジャーバンドの傾きと照らし合わせることで、トレンドとインジケーターの向きが一致しているかを判断できます。

押し安値や戻り高値の見極め方が難しいと感じる場合は、私の連載『王道トレードの手引き』の『第2回 機能する水平線を引くコツ』を参考にしてみてください」

■外国為替公式サイト
機能する水平線を引くコツ|ベーシストFX手法研究家&物理学者Kouによる王道トレードの手引き[第2回]

ダウ理論の目線を自在に扱えるようになると、トレード全体の難易度は大きく下がります。納得できるまで繰り返し検証することが重要だとKouさんは話していました。なお、機能する水平線の引き方については、外国為替Onlineの解説ページでも確認できます。


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手法で使用するテクニカル分析

図①ダウ理論(Dow Theory)

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source: FX雑誌『外国為替』

この手法では、ダウ理論の目線を軸にしています。切り下げた安値の起点となる高値(戻り高値)を超えたら上目線となり、切り上げた高値の起点となる安値(押し安値)を割るまで上目線が継続します。目線の方向にトレンドが発生・継続しやすいと考えます。

図②ボリンジャーバンド(Bollinger Band)

source: FX雑誌『外国為替』

source: FX雑誌『外国為替』

ボリンジャーバンドのミドルラインは期間20の単純移動平均線(SMA)であり、その方向と傾きでトレンドの方向と強さを確認できます。上下のバンドはボラティリティが大きくなると幅が広がります。ミドルラインが横向きでバンドの幅が狭いときはレンジ相場。ミドルラインに傾きが出てきてバンドが広がると、トレンド開始を察知できます。

図③N値

source: FX雑誌『外国為替』

source: FX雑誌『外国為替』

値幅観測論は、それまでの相場の値動きからあとどれくらいの値動きがあるかを予測計算する理論のことで、この手法ではN計算値(N値)を利用しています。N値は上昇トレンドの場合、上昇幅と同じ値幅が、押し安値からさらに上昇すると予測します。左の図では、ABの値幅=CDの値幅となります。

トレード手法の基本情報

狙う通貨ペア ドル円、ユーロドル、ユーロ円、ポンドドル、ポンド円
チャートの時間軸(環境認識) (週足を週の最初にチェック)、日足、4時間足、1時間足
チャートの時間軸(新規エントリー) 1時間足、15分足
チャートの時間軸(決済) 15分足
使用するインジケーター ボリンジャーバンド(期間20、偏差±1σ・±2σ)
使用するチャート ローソク足
使用するライン・オブジェクト 水平線
使用する理論 ダウ理論
平均的なポジション保有時間 2日前後
平均的な利益確定の値幅  60pips
平均的な損切りの値幅  30pips
 勝率の目安  約68%(直近6か月)
トレードの頻度  1通貨ペアあたり2-3日に1回程度

環境認識では4時間以上の長期足、エントリーと決済は主に15分足で行っています。トレードの頻度は数日に1回程度で、保有期間は2日間ほど。トレード回数は多くないですが、リスク1に対してリワード2を狙う損小利大トレードです。

環境認識

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source: FX雑誌『外国為替』

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source: FX雑誌『外国為替』

●日足のダウ理論の目線を確認
●目線方向と同じ方向に4時間足のボリンジャーバンドのミドルラインが傾いているかを確認
●トレードしない条件

①日足のダウ理論の目線の方向と4時間足のボリンジャーバンドのミドルラインの傾きの方向が異なっている場合
②4時間足のボリンジャーバンドのミドルラインの傾きがない場合

エントリー(新規買いの場合)

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source: FX雑誌『外国為替』

●1時間足のボリンジャーバンドのミドルラインの傾きが横~やや上となり、レンジを形成

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source: FX雑誌『外国為替』

①短期のダウ理論の目線が転換
②ボリンジャーバンドのミドルラインの傾きが上
③バンドが広がる

条件がそろえばロングでエントリー

決済売買(新規買い→決済売りの場合)

source: FX雑誌『外国為替』

source: FX雑誌『外国為替』

利益確定

●値幅観測論のN値を利用 過去の上昇と同じ値幅=N値で利益確定
●リスクリワードは1:2程度

損切り

●1時間足で形成されたレンジを下抜けたら損切り

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