22日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円35銭へ強含んだのち、156円75銭まで下落し、156円81銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明されたほか、9月景気先行指数も予想外に改善、また、米、イスラエルが中間選挙後の対イラン攻撃計画を模索しているとの思惑に原油価格の上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、仏政局不安に加え、中東情勢悪化などが警戒され、リスク回避の円買い、安全資産としての米国債買いや年内の連邦公開市場委員会(FOMC)追加利上げ観測後退に伴い金利低下でドルが反落した。
本日10月23日の米ドル・円は戻りの鈍い展開か。年内のFOMC追加利上げ観測が後退し米長期金利が5%を割り込んだことで、ドルの上値は重くなりやすい。AI関連への懸念再燃を背景とした世界的な株安もリスク回避の円買いを誘いやすく、テクニカル面では157円00銭の攻防が焦点となる。一方、中東情勢の悪化を背景とした原油高はインフレ圧力への警戒を通じてドルを下支えする面もあり、綱引きが続きそうだ。欧州では仏10年債利回りが一時5.1%台と2002年以来約24年ぶりの高水準を記録し、ユーロ円が昨年10月以来1年ぶりの安値を付けるなど、仏財政・政局不安が円高圧力として波及している点にも注意したい。来週29-30日の日銀金融政策決定会合に向けた思惑も相場を左右しそうだ。
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