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“青汁王子”三崎優太氏を追い込んだSNSの猛毒。どんな法整備も無意味、「殺人プラットフォーム」は誰にでも牙を剥く=鈴木傾城

青汁王子として世間に知られている三崎優太氏が、YouTube等で執拗に誹謗中傷され、Google側がそれに対応しなかったことで心が折れて自殺未遂を引き起こしている。今、私たちは三崎優太氏が言う「殺人プラットフォーム」と共に生きていることを理解する必要がある。(鈴木傾城)(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。

誹謗中傷は消えないというのが現実であると認識せよ

青汁王子として世間に知られている三崎優太氏が、YouTube等で執拗に誹謗中傷され、Google側がそれに対応しなかったことで心が折れて自殺未遂を引き起こしている。直前まで、Twitterにはこのような投稿がなされていた。

2年ほど前、プロレスラーであり芸能人であった木村花さんが誹謗中傷に心を病んで亡くなったことで政治も動き、発信者の特定を容易にするための制度改正もされた。

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しかし、誹謗中傷が渦巻く状況はそれほど改善されておらず、そんな中での三崎優太氏の自殺未遂だった。

誹謗中傷は許しがたいことである。他人に対して「お前なんか生きている価値はない、死ね」とか言っている人間や、その人の事実ではないことをさも真実であるかのように流布するような人間を処罰しやすくするのは非常に理に適っている。

しかし考えなければならないのは、いくら法規制を強化したところで法の抜け穴などいくらでもあるし、法で規制したら誹謗中傷をする人間が悔い改めるかと言えばまったくそうではないということだ。

今回の三崎優太氏の自殺未遂でも分かるように、誹謗中傷をする人間は法がどのように変わっても誹謗中傷するのである。

そもそも誹謗中傷はインターネットが登場する以前からずっとリアルに存在していたものであり、人間の心の根ざしたものなのだから根絶することはできない。今後も、いくらでも湧いて出てくる。

法務省が報告した「インターネットを利用した人権侵犯事件の推移」を見ると、誹謗中傷は減るどころかどんどん増えているということが分かる。

インターネットで誹謗中傷が渦巻く場としてはTwitterもしばしば問題になっている。

同社は今までも何度も何度も誹謗中傷の「溜まり場」になっているとして批判されて、その都度システムや規約を変えて対処してきた。しかし、結果は芳しくない。

発信者の特定を容易にしようが何だろうが、誹謗中傷は消えないという現実を私たちは受け入れざるを得ないのが現実の姿だ。

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