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ローソン「盛りすぎチャレンジ」今年もスタート。ロールケーキの“価格上昇”に驚く声、さらに「KDDIも盛りすぎチャレンジ?」など様々な反応

一部の弁当・パン・デザートなどを価格据え置きで重量を約47%増量する、ローソンの「盛りすぎチャレンジ」が今月6日よりスタートし、早くも大きな話題を呼んでいるようだ。

昨年2月にも開催し好評を博した同企画だが、その際の対象商品が12品だったのに対し、今回は計19品にパワーアップ。前回も人気だった「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」などのフェア商品が順次、全国のローソンに登場するとのこと。

また今回のフェアでは、発売商品の販売1個につき1円が、能登半島地震災害の義援金として、被災地の自治体に届けられるという。

大幅増量も売上アップで“損して得取る”格好に

ニュースリリースを見比べてみると、昨年は“物価の高騰”を、そして今年は“実質賃金の減少”をフェアの背景として謳うなど、単なる食いしん坊向けのフェアに留まらない意気込みでもって、ローソンが臨んでいるこの「盛りすぎチャレンジ」。

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近年では、コンビニで売られる食品類において値上げ、あるいは価格据え置きながら量は減らすといった“ステルス値上げ”も横行するなか、さながら“逆張り”といった意味合いも持った同企画は、昨年大きな反響を呼んだわけだが、現にその際には対象商品を含むカテゴリーの売上が、前年対比で約115%とアップしたとのこと。ローソンの太っ腹ぶりを世間にアピールできたことも相まって、まさに“損して得取る”といった結果となっていたようだ。

ただその反面で、昨年の開催時にはフェアへのあまりの注目の高さもあってか、対象商品の売り切れが全国の店舗で相次ぐ事態となり、SNS上では「ローソンを24店舗、4時間巡った」「入荷後即完売」など、その入手困難ぶりを訴える声が続出。

また、客1人当たりの制限数などのルールが特に設けられていなかったことから、いわゆる“買い占め”も各地で発生していた模様。そのため、フェアの恩恵にあずかれなかった向きからは「おとり広告では?」との指摘もあがるなど、不満を訴える反応もかなりあったようなのだ。

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それだけに、今年は広く商品が行き届いているかどうか気になるところだが、SNS上における現時点での反応を見る限り、昨年も大人気だった「プレミアムロールケーキ」こそ手に入らなかったという声が目に付き、さらに恐らく首都圏では雪の影響か入荷がなかったという店舗もあった模様だが、概ね対象商品を首尾よく手にしたようで、前回のように不満の声が噴出するといった状況にはなっていないよう。

その原因としては、今回は対象商品が増えているのにくわえ、前回の反省から各商品をより潤沢に用意しているのでは……といったことも大いに想定できるところ。そのいっぽうで利用者サイドの要因としては、同フェアが今年も開催されていることが今のところまだ周知されていない可能性、また昨年の騒動から同フェアが「売り切れ必至」といったイメージが定着したため、ことさら怒る者がいなくなった、といった事も考えられそうである。

プレミアムロールケーキは1年で38円アップ

そんななか、前回も売り切れる店舗が全国で続出し、今回もフェア開催の1日前から“フライング発売”されるなど、ある意味で目玉商品といった扱いとなっているのが、先述した「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」。

ただ、この商品に関してここに来て一部であがっているのが「いつの間にかに高くなってない?」といった声だ。

実際、対象商品のラインナップを見てみると、昨年に引き続き今年のフェアでも対象になっているものが複数存在するわけだが、「和風シーチキンマヨネーズおにぎり」「焼きそばパン」といった昨年から価格据え置きな商品があるいっぽうで、「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」は昨年の167円(税込・以下同)から今年は205円と、昨年と比べて38円高という大幅な価格上昇となっている。

というのも、この手の洋菓子の原材料である砂糖・鶏卵・牛乳などは、近年いずれも価格が高騰しているわけだが、それを受けて「プレミアムロールケーキ」も昨年6月にリニューアル発売されたのを機に、価格が167円から184円にアップ

さらに昨年末あたりにも再び値上げがあった模様と、段階的に少しずつ価格が上昇している「プレミアムロールケーキ」なのだが、今回の「盛りすぎチャレンジ」を機に一年ぶりに商品を手に取った人々のなかには、大幅に値上げしたといった印象を抱く者も少なくなかったようだ。

6日にはKDDIが今後TOBを実施し、三菱商事との共同経営を目指すことが発表。俄かに注目を集める格好となっているローソンだが、SNS上では昨年に続き「盛りすぎチャレンジ」の開催を決断した同社に対し、感謝する声がほとんどで、滅多にないお得な機会にあずかるべく、お目当ての商品確保に躍起といったところ。ただその反面ではこのように、昨今の急激な物価高騰を改めて実感する機会にもなっているようだ。

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