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ローソン「盛りすぎチャレンジ」入手困難すぎて“おとり広告”疑惑が浮上。卵高騰でシュークリームは特に出荷数僅少?店舗周辺の“民度”が左右との見方も

大手コンビニ・ローソンが展開している「盛りすぎチャレンジ」企画の商品を巡り、その人気ぶりによる入手困難な状況を受けて、逆に不満が広がる展開となっているようだ。

同社のリリースによれば、この「盛りすぎチャレンジ」は、2月6日(月)から3週間にわたり、全国のローソンで展開されているもので、価格据え置きで重量を約47%増量したおにぎりや調理麺、ベーカリー、デザートなど計12品を、毎週4品ずつ発売していくというもの。

長らく続く物価の高騰が家計を直撃するなか、通常商品の増量という形で、おトクで楽しい生活サポートを目指すとしている同キャンペーンは、大きな反響を呼ぶことになったのだが、いっぽうで各店舗では当該商品の売り切れが続出するという事態に。

SNS上では「ローソンを24店舗、4時間巡った」「入荷後即完売」などと、入手の困難さを訴える投稿が続出しており、一部からは“おとり広告”の類なのでは……といった邪推までも飛び交っているようだ。

田舎のローソンでは普通に買える?

近年のコンビニフードといえば、原材料の高騰を受けて、弁当容器の“上げ底”や“二重底”、あるいは外側から見える部分だけ具を詰める“ハリボテサンドイッチ”など、様々な手段を使っての「サイレント値上げ」が横行しているといったイメージも、少なからずあったところ。

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それらが取沙汰された時期よりも、さらに物価高が進行している現在にあって、今回の「盛りすぎチャレンジ」は、消費者にとっても“嬉しい逆張り”といった企画で、開始前から楽しみにしているといった声も多かったようなのだが、実際に蓋を開けてみれば、売り切れ続出で入手困難……ということで、逆に失望が深まる格好となっているようだ。

こういった事態の原因として取沙汰されているのは、そもそもの出荷数が少ないのでは……といったもので、特にカスタードが通常量の1.47倍だという「盛りすぎ! 生カスタードシュークリーム」に関しては、このところ卵の価格がかなり高騰している影響で、特に入荷数が限られている……といった話も浮上しているところ。

さらに、その数少ない対象商品の購入に関してだが、客1人当たりの制限数などのルールは特に設けられていないようで、店によっては買い占めも発生している模様。食品ということで転売目的ではなく、あくまでも食い意地の問題による買い占めだと思われるが、これにより商品が広く行き届かず、不満を抱く消費者ばかりが増えるといった状況を招いているようだ。

ただそのいっぽうでは、地方や田舎にあるローソンでは普通に買えるといった声もチラホラ。結局のところは、都心部などの人口が多い地域の店舗、あるいは買い占め行為を行う人間の多いような民度の低いエリアで、こういった品切れ状態が頻発しているのでは……といった見方も多いようだ。

消費者庁が「おとり広告」と認定する可能性は?

このように、思ってもみない方向で盛り上がっている「盛りすぎチャレンジ」に関しては、先述の通りおとり広告の可能性を疑う見方も一部からは出ており、実際に消費者庁に通報したという向きも存在するようだが、そんなおとり広告による大騒動といえば、昨年発覚したスシローでの出来事が記憶に新しいところ。

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テレビCMなどで大々的に宣伝していたウニやカニの寿司が、実は品切れなどの理由によって、キャンペーン期間中にもかかわらずすべての店で食べることができない期間があったということが判明し、実際と異なる表示で不当に客を誘う「おとり広告」を行っていたとして、消費者庁がスシローの運営会社「あきんどスシロー」に再発防止などを命じる措置命令を出したというこの一件

スシロー側は「販売予測が不十分で大幅な欠品が生じてしまった」と、当時釈明していたのだが、今回のローソンの件も明らかに販売予測を見誤ったとみられ、状況的にはよく似ているといったところ。しかしながら、地方や田舎の店舗では入手出来ていたという話もあることから、程度の問題としてはスシローの件よりも深刻ではないのでは……という見方もできそうである。

さらにスシローの件だが、2021年9月に実施されたキャンペーンでの不当な行為に対して、消費者庁はその翌年である2022年6月に措置命令を出している。

恐らくはスシローの時も、そのキャンペーンが実施されていた時点で、不満の声が多く寄せられていたと想像されるが、消費者庁はそこからある程度の期間をかけて、その事案に関しての精査を行っているようで、今回の「盛りすぎチャレンジ」がおとり広告か否かという点に関しても、判断が下されるのは当分先のこととなりそうである。

Next: 「まともに売る気がないならCMなんかするな」

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