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孫正義さんの個人負債6600億円、ソフトバンクGに返済できるか?筆頭株主からの転落・退任なら日本株への影響大=今市太郎

ソフトバンクグループへの孫正義会長兼社長の個人負債が、合計47億ドル(約6,600億円)にのぼったと報じられています。現状でソフトバンクGがおかしくなりはじめると、日本株にも相当な影響が出ることになりますし、何とも言えない嫌な予感が漂うところ。もし孫さんが退任ということになれば、それだけでも相当なインパクトがありそうです。(『 今市太郎の戦略的FX投資 今市太郎の戦略的FX投資 』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2022年11月28日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。

孫正義氏の個人負債「47億ドル」へ

フィナンシャル・タイムズが18日に報じたところによりますと、ソフトバンクグループへの孫正義会長兼社長の個人負債が、合計47億ドル(約6,600億円)にのぼったとのこと。

ソフトバンクグループ側も、傘下の上場株投資運用子会社「SBノーススター」の損失を考慮すると現時点でその数字になると確認したと報じられました。

すでにこの報道が飛び出してから1週間以上が経過していますが、関係者から詳細説明が出ているわけでもなく、謎は深まるばかりの状態です。

ノーススターの投資損失は9月末時点で合計60億ドル近くにのぼり、孫さんが損失の3分の1を個人的に負担する必要があるとされています。

しかし、それなら20億ドルのはずで、47億ドルというのは金額が大きすぎるのでは?と思われるのが自然でしょう。

実は、それ以外にもソフトバンク・ビジョン・ファンド「2号ファンド」と「アメリカファンド」にも、帳簿上では孫さんが出資を行ったことになっているものの、実際には現金支払いを行っておらず、それがソフトバンクグループへの借金という形になっているものと思われる状況です。

しかし、東証のプライム上場企業で、株価が下げたといっても5位にランキングされる大企業が、会長兼社長といえども6,600億円ものカネを貸した形になっているというのは、あまりにも不自然です。

コーポレートガバナンスの視点から見てもまったくおかしい状況で、これをどう釈明するのかが
非常に大きな問題になりつつあります。

この手法はもう限界?これまでも保有SBG株を担保にしてはカネを引き出してきたが…

孫さんといえば、足もとでは4億6,018万1,164株のSBG株を保有し、価格が下がると必死に自社株買いをすることで差し出した株の追証を支払わないようにするとともに、筆頭株主の座をキープする動きをとってきました。

しかし、孫さんの純資産約2兆8,000憶円あまりの金額のうち95%がソフトバンクグループの株式で構成されているそうですから、そこいら中の銀行からSBG株を担保に借り入れている金額の返済を求められることになれば、筆頭株主ではなくなる可能性すらありそうで、ここからのSBGと孫さんの対応が注目されるところとなってきました。

6,600億円のSBGへの返済を考えれば、現在の6,000円超の株価なら単純計算しても1億株は売却を余儀なくされることになり、筆頭株主からの転落が一層近づくことになります。

さらには、そもそもSBGが無担保で6,600億円も貸し付けていたということになれば、企業会計上も相当大きな問題に発展することが予想されるところです。

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