孫正義氏の借金はもう限界?
今年6月頃から「孫さんの借金はもう限界なのではないか?」という話が海外メディアで相当飛び交っています。
今年3月に孫さん個人も、ソフトバンクGの持ち株33%を担保に入れて340億円を借り出していることをみますと、自社株を手放して現金化できる金額はすでに6,600億円を下まわっている可能性すら感じさせられる状況です。
ホールディングカンパニー制というのは全体を見通すにはわかりやすい仕組みではありますが、入り組んだ内部組織の資金状況や、その中での貸し借りなどを正確に把握するのは非常に難しいのが実情です。
そもそもソフトバンクGが保有する会社は足もとではほとんどが赤字状態で、もはやアリババとアーム位しか担保価値がないと言われてきていますが、すでに8月にアリババの一部を売却して出資比率は23.7%から14.6%に下がっています。
直近ではFTXの破綻で案の定ソフトバンクGが100億円をなんということもなく失ってますし、もはや企業投資で損あるところにSBGありの状況は鮮明です。
孫正義氏「退任」なら日本株にも影響大
これまで何度も危機的な状況を乗り越えてきた孫さんですが、今回ばかりはすっきり乗り越えられる可能性はかなり低くなっていることを感じる次第で、決算発表にはもう出てこないといった発言の背景にもこんなことがあったからなのかと疑いを持ちたくなるものがあります。
現状でソフトバンクGがおかしくなりはじめると、日本株にも相当な影響が出ることになりますし、何とも言えない嫌な予感が漂うところ。もし孫さんが退任ということになれば、それだけでも相当なインパクトがありそうです。
いよいよ師走に向ってこんな話を心配しなくてはならないのも気が引けるところですが、事態の進展を見守る必要が出てきている状況です。
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『
今市太郎の戦略的FX投資
今市太郎の戦略的FX投資
』(2022年11月28日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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