お子さんの性格があなたに似て来たと言われることはありませんか?そう言われて「私はこんなにわがままじゃない」などと否定する方もいるでしょう。しかし、家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんは、自身のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の中で、子どもの性格形成には「親の態度」が大きく影響していると断言しています。
子どもの性格は生まれつき決まっているのでしょうか?
親子で性格がまるで違います。そのため、どう対応していいのかわからなくなることがあります。
子どもの性格は、生まれつきでしょうか?それとも、親の育て方によるものでしょうか?
家庭教育アドバイザー 柳川由紀さんの回答
先天的なものと、育て方など環境による後天的なものがあります。
そのヒントになりそうな「サイモンズ式分類」という考え方があります。
親の態度が、子どもの性格形成にどう影響を与えるのか、関連性を調べて、そこに一定の法則を見出した分類です。参考にしてみて下さい。
親の育児態度は主に4つ
1.支配型
親が子どもを支配するような態度をとることが多いと「いい子」を演じようとしたり、自発的に自分で行動、思考できなくなり無気力になる子供が多いとされています。
2.服従型
子どもを大切に思うあまり、子どもの言いなりになる親もいます。
こういう親の子どもは我慢するときに我慢できず、ルールや人を尊重することができず、思い通りいならないと乱暴を振るうようになる可能性があります。
3.保護型
過保護という言葉があるように、必要以上に子どもを守ろうとするタイプです。
親が先回りしてやってしまうことが多く、自ら新しいことにチャレンジしようという意欲がわきにくくなります。
一見穏やかですが、自分では判断できずに、人に依存的になります。
4.拒否型
家事や仕事に忙しく、子どもが話しかけてきても「あとでね」などと適当にあしらってしまう親は要注意です。決して子どもを拒否しているつもりはなくても、子どもは拒否されていると感じます。こういう態度を向けられた子供は、劣等感が強くなり自尊心が育ちにくく卑屈になるとされています。
このような4つのタイプですが、支配型なら服従型に態度を寄せていくことで、保護型なら拒否型に態度を寄せていくことで、支配と服従、保護と拒否のバランスがとれ、理想の親子関係が築けるとされています。