日本は先進国の中で最も貯蓄していない国? 経済ニュースで英語を学ぶ

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最新の経済ニュースで、生きた英語が学べる日刊メルマガ『毎日1分!経済英語NEWS(解説付き)』。今回取り上げるのは、アメリカ人の貯蓄率が上昇し消費者支出が減少傾向にある……というニュース。日本人って、しっかり貯蓄をしているイメージがありますけど、実際のところはそうでもないようで。

実はアメリカ人は日本人より貯蓄している

さて、ドル高になったことも影響しているのでしょうか? アメリカ人の貯蓄率が上昇し、消費者支出が減少傾向になってしまいました。

え? 日本人は勤勉だから、それでもアメリカより貯蓄しているだろって?

そんなバカなw 日本は2003年から先進国世帯で見ると最も貯蓄していない国(社会実像データ図録より)ですw

まあ、この主因は、日本人が勤勉でなくなったと言うより、所得が減ったことと、退職者が増加したことですね。

とりあえず、ニュースを見てみましょう。

原文

Consumer Spending Stalled in April as Americans Saved More

 

Consumer purchases unexpectedly stalled in April as Americans used income gains to shore up savings, raising the risk the biggest part of the economy may take time to gain momentum after a slow start to the year.

(出典 Bloomberg:9:30 PM KST June 1, 2015より抜粋)

英文構造診断

「英文の切れ目」+「どこにS(主語)+v(動詞)があるか」を解説。SVだけを記載するのは、それがあると文の骨組みが分かるからです。第5文型などの細かい文法は、正直大事ではありません。

【[Consumer purchases:消費者の購買] /S2
[unexpectedly:予想外に] [stalled:停滞した] /V2
in April】 /【】内がS1
【as Americans /S3
[used:使った] [income gains:上昇した収入] /V3
to [shore up:強化する] savings, 】/
raising the risk /V1
the biggest part of the economy /S4
may [take time:時間がかる] /V4
to gain [momentum:勢い] /
after a slow start /
to the year.

対訳

([Consumer Spending:消費者支出] [Stalled:停滞] in April as Americans [Saved:貯蓄する] More)
(4月のアメリカ人の消費者支出、貯蓄増で停滞)

【[Consumer purchases:消費者の購買] /S2
[unexpectedly:予想外に] [stalled:停滞した] /V2
in April】 /【】内がS1
【as Americans /S3
[used:使った] [income gains:上昇した収入] /V3
to [shore up:強化する] savings, 】/
raising the risk /V1
the biggest part of the economy /S4
may [take time:時間がかる] /V4
to gain [momentum:勢い] /
after a slow start /
to the year.
(アメリカ人が、上昇した収入を貯蓄の強化に使ったことで、4月の消費者の購買が予想外に停滞し、今年はゆっくりな開始となり、これが、経済の大部分が勢いを得るのに時間をとるというリスクを上昇させている。)

経済コラム

なんだか貯蓄が悪いことのように語られていますが、貯蓄率が減り続けている日本より断然いいと思うのは、私だけではないはずです。

冒頭でも書きましたが、この貯蓄率(社会実像データ図録より)が日本の実情です。

ちなみに、これは生産年齢人口の増減に大きく関わってきます。生産年齢人口の増減はコチラ(社会実像データ図録より)にまとめられていますね。

見て分かる通り、一番急激な変化を経験しているのは中国です。現段階では、上昇率はプラスですが、今後はマイナスになっていきます。(まあ、日本の減少率を追い越すのは、数十年先の話ですがw)

米国は生産年齢人口で見れば、これから良い形で推移するのではないでしょうか?個人的には、アメリカ関連株は長期で投資するにはいいと思います。生産年齢人口の増加は、経済活動を活発化させますので。

というわけで最近は、バフェットの眼でもアメリカ株を分析しています。先日は、ウェルズファーゴ(バフェットが大好きな銀行)を分析しました。

FRBの動向には注意が必要ですが、アメリカへは、今後も注目ですね。

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