世界の8割は英語がナマってる。NY在住の医学博士が明かす英語の真実

 

事実を知れば安心できる

その一方で、世界の英語人口の大多数が非ネイティブ・スピーカーだということを知ると、少々発音にクセがあっても全然いいんだ!と安心しませんか?世界で英語を喋っている大多数が訛ってクセがあって、ネイティブな発音で喋っ
ている方がむしろ珍しいのですから。日本人が英語学習でハンデを負っている側面がある一方で、多くの英語学習者が発音を心配し過ぎている気もします。それによって積極的に喋れなくなってしまう方が英語の練習をする機会損失になってしまうと思うのです。LとRの発音を間違えて笑われても良いのです。

むしろ笑われた方が次に間違いをしにくくなって良いくらいです。世界の英語人口の非ネイティブの割合を知ると、そんな気持ちなりませんか。

もちろん、外国語を学ぶにあたっては本来の発音を尊重すべきですし、発音なんてどうでも良いと言っているつもりはありません。学習をする時はなるべく正しい発音を目指して練習すべきです。けれども、実際に英語を使うような場面に出たら一旦発音のことは忘れて良いと思います。世界中のほとんどの人が訛った自己流の英語をしゃべっているのですから。

英語が生きる本当の場面

英語を流暢に話せたらイイと思うけど日本にいるとそもそも話す機会がない」と思っている方もいると思います。確かに、英語を話すことができて色々な国の人と交流ができたら楽しいだろうという気持ちも良くわかります。しか
しその一方で、「読めるし聞き取れたとしても、話す機会がない」ことが残念かというと、全くそんなことはないと声を大にして言いたいです。むしろ話せることよりも読めて聞き取れることの方が重要な場面が多いとさえ思うのです。このことに関しては、きっと多くの人が想像している以上に大切なことなので、それを説明したいと思います。

「英語を聞き取れたら映画を字幕無しで見ることができて楽しいかもね」とか思うかもしれません。そりゃそうかもしれません。でも、映画なんてそもそも字幕をつけてくれるプロがいるのだから、字幕付きで見て「内容を理解する」という目的を達成することができます。でも世界には、字幕がついていない情報の方がむしろ多く、そんな情報が英語だけでも日本人口の13倍以上の人たちによってやりとりされているという事実が大切だと思うのです。かなり乱暴な言い方にはなりますが、英語が理解できるようになることで今よりも13倍もの多くの人たちの意見や考えを知る可能性が得られるようになるのです。

それって、英語がちょっと喋れてネイティブの友達とかっこ良く会話ができちゃうことよりも、ずっと大きな価値があることだと僕は思うのです。

ここまで書いてみて、なんだか講義や説教のように聞こえてしまうかもしれませんが、そういう「上から目線」のつもりで僕はこの文章を書いているわけではありません。思いの丈をこうして綴って、みなさんと考えを共有したいという気持ちで書いています。また、「英語なんて興味無い」っていう方も、英語ができる必要がないことも後々書いているので、もう少しおつきあいください。

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