世界の8割は英語がナマってる。NY在住の医学博士が明かす英語の真実

 

英語できなくても大丈夫

「でも、英語勉強なんてしんどいし、いまさら」と思う方もいらっしゃることでしょう。僕は、英語は勉強した方が良いとは思うけれどもしなければならないとは思っていません。僕が言いたいことの核心は、「自分が知れる情報が増えることで何かを判断しなければならない時にその判断材料が増えてより注意深くなれる」ということです。「世間知らず」や「お人好し」が詐欺の被害にあうのも、判断する情報が少ないことから起きてしまう端的な例だと思います。僕も昔ウブだった学生時代、金融詐欺にあって一生懸命貯めた200万円をごっそり騙し取られた痛い経験があります。

話がそれましたが、では英語を勉強するというしんどいことをしなければ判断が上手にできないのかといえば、もちろんそんなことはめっそうもありません。

日本には英語など知らずに様々な功績をあげた偉人たちも沢山いるでしょう。そしてそんな偉人レベルのたいそうな話でなく、僕達の身近なレベルでも、英語ができなくても適切な判断をすることは当然可能です。

ただ、その時に一つコツというかスキルがあると全く違うと思うのです。それは、「ちょっとまてよと自分を省みて一歩引いて物事を考え直す能力です。ありきたりに聞こえるかもしれませんが、実はこれとても難しいことで、その例は次回のメルマガで実験を織り込みながらします。とりあえず、一つの例として対人関係で考えてみます。「信頼できない人かと思ったけど、実は良い人だった」といった結果的には良い経験や、「あの人は良い人だと思っていたけ
ど、実は酷い人だった」といった人間不信になるような経験をされた方も少なくないと思います。いずれのケースにしても、相手を理解できなかった(もしくは勝手な理解をしていた)と思うことでしょう。しかしこの時、「相手を良く理解していなかったという認識ですが、これは実はまさしく「自分の考え方を良く理解していなかったということでもあると思うのです。なぜなら、ほとんどの人が「知らずにしてしまう間違い」というものがあるからなのです。

ということで長くなりましたが、次回はその「知らずにしてしまう間違い」を心理学の実験を例にとって話してみたいと思います。みなさんも、落とし穴にハマってしまうかどうか、次号で試してみて下さい。自分たちがしてしまっている落とし穴に気づくことで、オープンマインドになって、物事や対人関係を多面的に見ることができるようになればと思います。そして僕自身に対しても、そのように心がけなければと思っています。

 image by: Shutterstock

 

しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」

著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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