天才はアイデアを盗む。スティーブ・ジョブズに学ぶ商品開発の極意

tempo20161020
 

今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』は「アイデアを盗む」というお話。盗むといっても盗作するという意味では決してありません。メルマガの著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんは、スマートフォンを最初に開発したのが「ノキア」であるということを例に挙げ、そのアイデアに着目したアップル社のiPhoneが、なぜ「ヒット商品」になり得たのかを独自の視点で分析します。

盗みの達人「スティーブ・ジョブズ」からヒット商品の開発極意を学ぶ

こんにちは、佐藤昌司です。

つまり、人類がなし遂げてきた最高のものに触れ、それを自分の課題に取り込むということです。ピカソも、「優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む」と言っています。我々は、偉大なアイデアをどん欲に盗んできました。
(『スティーブ・ジョブズ I』ウォルター・アイザックソン/講談社)

アイデアを盗む」という言葉に対して、あまり良い印象を持たない人がいるかもしれません。猿まねのような響きがあり、かっこいいものではないのかもしれません。「アイデアを盗むことなんてしない。自分自身で考えたオリジナルのものを開発して世の中に広めていく」という考えの人もいるかもしれません。それはそれで素晴らしいことだと思います。

可能であれば、オリジナルのものを開発して世の中に広めていくに越したことはありません。ただ、何かを成功させる上でアイデアを盗むということは非常に合理的といえます。

スマートフォン」を例に挙げます。スマートフォンを一番はじめに開発した企業はアップルではありません。NTTドコモでもありません。グーグルでもありません。マイクロソフトでもありません。

スマートフォンを一番はじめに開発したのはノキアです。1996年にノキアが「Nokia 9000 Communicator」を発表しましたが、これが今のスマートフォンの嚆矢といわれています(このときはまだ「スマートフォン」という言葉は存在していません)。

しかし、スマートフォンを最初に開発した企業がノキアということを多くの人が知りません。スマートフォンで優勢な企業としてもノキアは挙がらないでしょう。

「スマートフォンの代表的な企業といえば?」という質問があるとしたら、多くの人が恐らく「アップル」と答えるのではないでしょうか。アップルは2007年にスマートフォンの「iPhone」を発売しました。iPhoneについてはこれ以上語る必要もないでしょう。

アップルはiPhoneでスマートフォン市場を席巻していきました。しかし、アップルはスマートフォンを最初に開発した企業ではありません。アップルはスマートフォンのアイデアを盗み改良を加えてiPhoneを開発したのです。

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