アイデアを盗むことは合理的
アイデアを盗むことは非常に合理的です。「アイデアを盗む」という言葉の響きが良くないのであれば、「アイデアを真似る」と言い換えてもいいかもしれません。「真似る」という言葉でもあまり響きが良くないのかもしれません。
「真似る」と「学ぶ」は共に「まねぶ」を語源としているといわれています。「真似る」と「学ぶ」は同じ語源なのです。つまり、「真似る」ということは「学ぶ」ということになります。「学ぶ」であれば言葉の響きは悪くはありません。
「アイデアを盗む」ということは「アイデアを学ぶ」と言い換えることができます。競合他社のアイデアで自社に取り入れることができるものはないか、競合他社から盗めるものはないかといったようにアンテナを張り巡らすことは非常に重要です。どうしても自社にばかり目が行きがちになってしまいますが、外にも目を向けて競合他社の調査をすることが大事です。
しかし、ただ単にアイデアを盗むだけではいずれ限界にぶち当たります。そのときは「プラスα」の付加価値を付け加える必要があります。アップルは「スマートフォン」に付加価値である「デザイン性」を加えてiPhoneをヒットさせました。もちろん、性能や機能が優れているという面もあります。しかし、それ以上に「デザイン性」にこだわったことが消費者に受け入れられたといわれています。