これもパワハラ?話題の強制帰宅「ジタハラ」に賛否両論

shinmai20180125
 

セクハラ、モラハラ、マタハラ、SOGIハラなど、「○○ハラ」という言葉が世の中に溢れています。それだけ深刻な事例が多いということなのですが、そんな中で「時短ハラスメント(ジタハラ)」という言葉が注目され始めていることはご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』ではそのジタハラを取り上げつつ、急速に進む「働き方改革」の課題について考察しています。

時短ハラスメント(ジタハラ)

昨年末、毎日新聞に「働き方改革の陰で『時短ハラスメント』(ジタハラ)が広がってはいないか」と投げかける記事が掲載され、反響を呼んでいる。

「時短ハラスメント(ジタハラ)」という言葉は、相手の立場を考えず時短を強要しすぎることだと言う。またまた、〇〇ハラスメントの登場だ…! これも一種のパワハラに該当するだろうか…?


新米 「この間、ジタハラっていう言葉に出会ったんですけど…」

大塚 「あぁ、時短ハラスメントのことね。最近、話題になってるわね」

新米 「なんでもかんでもハラスメントって言葉がつくように感じます」

E子 「確かにね…。電通事件があって、今は、国をあげての働き方改革。長時間労働を是正しなければ! と異常に極端な反応を示す職場もたくさんあるわ」

深田GL 「ん、ニュースや新聞など、どこへ行っても『時短』『時短』…だもんなぁ」

新米 「具体的には、ジタハラってどういうのを言うんですか?」

深田GL 「たとえば、現場をよく知らべもしないで、管理や総務などから、『はやく帰れ』『生産性をあげろ』『もっと業務効率化しろ』と口ばっかり先走るってことかな。

新米 「つまり、長時間労働を改善する具体策の提案がないまま頭ごなしに残業をするな』『定時に帰れなどと命令されることってわけですね」

深田GL「そういうことだね」

E子 「この間読んだ記事では、営業の現場を知っている課長のケースがあがっていたわよ。営業部の中でもうちの課が一番残業が少なくなって時短の成果が上がってるでしょと部長に報告するんだけど、部長には、この課長についてジタハラだって告発が来ていて、お前のやり方はハラスメントだ! って注意されてるって内容だったわ」

大塚 「こんな記事も読みました。職場によっては、夜の8時に荷物が届いたり、夜の9時に注文が入ったりすることのあるし、時短なんてできるものではありません。これじゃぁ、単純に時短と言われてもはやく帰宅できないこともあるのです、って」

E子 「え? でもそれは、やり方を変えればいいだけじゃないの?」

大塚 「注文の受付は何時~何時までですとか、荷物の受け取りは、荷物の量にもよるけど、ボックスをつくるなど、そこは宅配便さんもそういう動きが出ているんだから協力してもらえるってことですよね」

新米 「そっかー。現場も変えていかないといけないですよね」

深田GL 「うちの職場のモットーは、『だから、どうする!』だろ。仕事は、なんでも提案型で行かなくちゃな」

E子 「これだけ国をあげて言っているんだから、今ならお客様にもお願いしやすい環境ではあるわね」

新米 「飲食店も深夜営業がなくなって24時間営業がなくなったり…。改革をするなら今ってことですね」

大塚 「そうそう。だから、『働き方改革」』って名前なんでしょ(^^)」

print
いま読まれてます

  • これもパワハラ?話題の強制帰宅「ジタハラ」に賛否両論
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け