「男は2種類。俺か、俺以外か」「サングラスかけなくて大丈夫?俺がまぶしすぎない?」といった名言が印象的なホスト兼実業家のローランドさんと、元宝塚花組トップスターである女優の真矢ミキさん、二人のトップオブトップが映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のジャパンプレミアに登壇しました。
「ローランド」と聞いて大手電子楽器メーカーを思い浮かべる方もいるかもしれないので一応説明しますね。
ローランドさんは最高1日で4,200万円、年間1億7,000万円以上も売り上げる歌舞伎町トップクラスのNo.1ホスト。現代のホストたちとは一線を画す、まるで貴族のようなスタイルで多くの人々を魅了しています。なんといっても迷言、いや、ありがたいお言葉(名言)が特徴的。
月に自分が出向こうとしてる時点で月に負けてない?
俺様クラスになると逆に月を来日させる方向で考えてるからね。 pic.twitter.com/4yufzqS4X9
ROLAND (@roland_0fficial) 2018年9月26日
最近ではテレビ朝日の人気番組『ソノサキ』で、「平熱 常にローラン度」「カニ、俺が接客したら前向きに歩く」という、ついに人類を超越した名言を世に送り出しました。
下界で酒に溺れる日々のMAG2NEWS編集部シュウマイもテレビ朝日『ソノサキ』でローランドさんに魅了された一人でありますが、神聖な後光を浴びにイベントに参加してきたのでその様子をレポートします。
宝塚のトップスターvs歌舞伎町のトップスター
今回、シュウマイが潜入したのは映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のジャパンプレミア。ローランドさんを目の前で崇められるということもあり私の手汗と脇汗は止まることを知りません。真面目にレポートしなければいけない状況なのですが、いざローランドさんが登場するとなるとカメラを持つ手が震える…。
ついに登場の時がやってまいりました。元宝塚の花組トップスターと一緒にどんな様子で登場するのでしょうか。
おっと見えるぞ、オスカルを彷彿とさせる金髪が・・・!
キター!ローランド様!
神々しさに思わず「様」をつけたくなる立ち振る舞い。さすが歌舞伎町でトップを張っているだけあって、元宝塚のトップをエレガントにエスコート。女性のおもてなし方は慣れていますもんね。
もしも真矢ミキさんが私だったら、私だったら、私だったら。神様、来世は真矢ミキさんに生まれたいです。
「俺の誕生日、祝日にならないかなぁ…」
今回の映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は、スコットランド女王メアリー・スチュアート(役シアーシャ・ローナン)とイングランド女王エリザベス1世(役マーゴット・ロビー)が激動の時代に翻弄されていく波乱に満ちた人生を描いた作品です。
時代よりもローランド様に翻弄されたいと思うシュウマイですが、ここは耳の穴をかっぽじって作品の感想を聞いていきましょう。
今回、登壇されたオスカルとアンドレ、いやローランドさんと真矢ミキさんは、実は初対面で15分前に初めて会ったのだとか。
真矢さんはもともと名言集がお好きで、ネットで歴史的人物の名言集を読むこともあるそう。ゲーテや孔子の名言を読んでいると、気がつけばローランドさんの名言へとたどり着いたのだとか。終着地はエデンと言う名のローランドというわけですね。
ちなみに真矢さんは「俺の誕生日、祝日にならないかなぁ」という名言が印象に残っていたそうです。
作品の感想について、真矢さんは「約500年前の作品ですが纏った美しさというものを感じました。人の心もそうですが、一枚の何かベールがかかった時代なんだなと思います」とコメント。
ローランドさんは「作中では『女だから』『〇〇だから』っていう枕詞がでてくるのですが、僕自身も『ホストだから』という色眼鏡で見られることが多くて…。でもそんな逆境に立ち向かう(二人の)気持ちがとても分かる作品でした」と感想を語りました。
「嫉妬されない人生の方が辛い」
続けて「作中で共感する部分はありましたか?」という質問に、真矢さんは「駆け引きや策略というのは時代を遡っても現代と変わらない」と語り、今回の映画では今も昔も変わらない、普遍的な部分が描かれていることがわかったそうです。
また、ローランドさんは「嫉妬される側に立つ苦しみは本人しか分からない。ローランドっていいよね、女王様っていいよねって思われるかもしれないけど、こっちにはこっちサイドの辛さもあるんだよっていうのが描かれていて、とても感情移入できる作品でした」と感想を話していました。
「嫉妬されるのですか?」という質問に対してローランドさんは「嫉妬されない人生の方が辛い」と無意識に名言を語られていました。
「ローランドさんの自信、売店で売ってないですかね?」
「ご自身の人生での成功例や失敗例は?」と質問されると、ローランドさんは「人並みで興味のない人生を歩むのは俺の人生じゃないなと思い、大学を入学初日でやめました。周りからは大反対されたけど、いまでも『あのとき大学を辞めてよかったな』って。それが成功例だと思います」とコメント。
その話を聞いた真矢さんは「ローランドさんの自信、売店で売ってないですかね?(ローランドさんの)お粉が売っていたら振りかけたい!」と答え、会場の笑いを誘いました。
自信という言葉に対してローランドさんは、「自信はすぐ持てるものじゃない。それならiPhoneみたいにみんな持ってますからね。だから所作から変えていけば良い」とコメント。シュウマイは即座にガニ股だった脚を揃えました。
「やるか、やらないかじゃない。やるか、やるか。」
宝塚劇団に約18年間在籍した真矢さん。ご自身の失敗例について「宝塚で役をもらえないときは上層部に『なんで主役私じゃないんですか』と言ったり…攻めでいかないといけないって思って尖っていましたね」と語られました。
また、ローランドさんが「人生『やるか、やらないか』じゃなくって『やるか、やるか』だと思ってアグレッシブに攻めています」とコメントし、会場は終始なごやかな笑いに包まれていました。
気がつけばあっという間にイベントも終盤に。最後は真矢さんの手を取り、まるで女王様のようにエスコートされていました。
今回は歌舞伎町のトップスターと元宝塚のトップスターが登壇されましたが、ローランドさんだけでなく真矢さんからも名言が飛び出すなど、「諦めないで」と聞こえて来そうなイベントでした。
そんなお二人が感想を語った映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は2019年3月15日(金)からTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショーです!ぜひご覧あれ!
information
2019年3月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー!
出演:シアーシャ・ローナン マーゴット・ロビー ジャック・ロウデン ジョー・アルウィン ジェンマ・チャン マーティン・コムストン イスマエル・クルス・コルドバ ブレンダン・コイル イアン・ハート エイドリアン・レスター ジェームズ・マッカードル デヴィッド・テナント ガイ・ピアース
監督:ジョージー・ルーク 脚本:ボー・ウィリモン 音楽:マックス・リヒター 美術:ジェームズ・メリフィールド 衣裳:アレクサンドラ・バーン ヘア&メイク:ジェニー・シャーコア
2018年/イギリス/124分 ユニバーサル作品 配給:ビターズ・エンド、パルコ
配給:ビターズ・エンド、パルコ
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文・写真/シュウマイ