株バブル崩壊も。日経平均が「年初来高値」でも楽観視できぬ理由

 

日本株価の今後

米中通商交渉も合意に至らず、米欧貿易戦争も起きて、日米通商交渉も始まり、中国の景気は良くなったわけではないのに、米国の株価は最高値近くにあり、総楽観的な市場になり、この浮かれた状況は、いつまで続くのか疑問視する必要がある。

どうも量的緩和というモルヒネを使い、景気を上げたが、モルヒネ中毒にかかり、モルヒネがなくなると、中毒症状になり、モルヒネを要求して、その要求にFRBは応えている状態になっている。企業業績とは関係ない流動性相場に戻した。

しかし、この環境も企業業績が一層悪くなると、突然反応することがあり、その時は大暴落することになる。その切欠は何かということになる。

4月15日から始まる日米通商交渉が切欠になるか、企業の決算発表で、今年度見通しが低くなることが切欠になるか、いつ、突然反応するのか、それが問題になってきたように感じる。NY株も今年度第1四半期報告が出るので、その結果で状態が変わる可能性もある。日本は、NY株とは違い、有効な追加の緩和策は限られていることで株価維持が難しい

日本の銀行手持ちの多くの株を4月前半に売っているが、その株を海外勢が買い、株価は安定しているが、後半には銀行の益出しの手持ち株がなくなるので、日本株は上がることになる。しかし、海外投資家が買うのは、将来性のある株か出遅れの優良銘柄であり、ソフトバンクGなどの少数に集中するはずである。海外投資家の買い以外は、全体資金は少なく、それが循環しているだけのようにも見える。

さあ、どうなりますか?

image by: Twitter(@首相官邸)

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