園児も「所有」を主張。NY在住日本人社長が幼稚園で見たアメリカ

 

前述の見識者の言うように、アメリカの教育は確かに「自分の頭で考え、何通りもの正解を導き出し、判でついたような日本の教育に比べ、バラエティに富んで素晴らしい」と同時に、この国の成り立ちに関係しているとはいえ、それは「自分の所有格を主張する」教育でもあります。

多民族国家とは言えない今の日本にそこまでインディビジュアルに、自分の権利を主張する教育が必要だろうか。いや、もちろん、詰め込み教育ではなく、自分の力で考え答えを導き出す、というシステムだけをうまく取り入れたらいいだけの話なんだけれど。

ふと、権利や主張という単語で思い出す話があります。10年ほど前、友人のアメリカ人女性と話していた時のことです。彼女は自分と自分の父親が「ベストフレンドな関係なの!」とよくアピールしていました。あたしとパパは友達みたいな関係でなんでも話し合える仲なのよ、と。

「でね、アタシは彼氏とのセックスが一晩で1回じゃ物足りないのってパパに相談したら」「ちょっと待って、そんなことまで話すの!?」そう驚く僕にむしろ得意げに「そうよ、言ったでしょ。なんでも話せるオープンな関係なのアタシとパパは」「…でお父さんは何て答えたの?」「あっははは。心配しなくてもいいよクリスティン。実はね、一晩で1回以上を求めるのは…パパもなんだよ、あはっは」だって。

彼女は直後、「ね、グッドリレーションシップ!(いい関係)でしょ」と本当にリアルに親指を立てました。満面の笑顔で。グッドリレーションシップもいいけどさ、本当に知りたい?自分の親父の一晩での満足いく回数とか。そう聞く僕に、ムキになった顔で彼女はこう答えました。

「恥ずかしいの?恥ずかしい話じゃないわ。人は誰でもセックスをするものなの。求めるからこそ、人類は発展していった」(いや、いや、そんなたいそうなデカイ話してるわけじゃないでしょ)「それに、パパもアタシもそれぞれに、セックスを楽しむ権利もあるし、それぞれの夜のセックスライフをお互い、尊重し合うべきだと思うの」(出たよ、権利、権利、尊重、尊重…)「わかるけどさ。全然間違ってないけどさ。いや、正しいと思うけどさ」こう前置きして言いました。

少なくとも、将来、娘ができて、そんな話をし合えるからイコール、いい関係!とは僕は思わない。「娘からそんな相談されたら、オレなら号泣だ(笑)」と。

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