上の子かわいくない症候群に悩む母親がそれを乗り切った方法は

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「上の子かわいくない症候群」というものをご存知でしょうか。下の子が生まれ、上の子がかわいく思えなくなってしまったお母さんのことを指すそうです。本当にそんなことあるの? と思ってしまいますが、実はかなりそういうお母さんがいるんだとか。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんに寄せられたのもそんなお悩みを抱える方からの相談でした。なぜ、上の子はかわいく思えないのか?という理由とともに、どういう心構えをしたらよいのかを回答しています。

強い赤ちゃん返り

こんばんは。パピーいしがみです。暖冬で「今年の冬は暖かくて過ごしやすいな~」と思っていたのですが、新型コロナウイルスの不安が日に日に大きくなっていますね。水際対策でなんとかなるか?と思っていたら、次から次に市中感染の知らせが舞い込み、最初は特定できていたその感染経路もどんどん広がり、今やいつ、どこで感染するかわからない、という状態になりつつあります。都内や人口密度の高い場所で生活されている方は、より気を付けておられると思いますが、何とか早く終息してほしいと願うばかりです。

ただ、これだけ毎日「コロナウイルス」という名前がテレビで叫ばれていると心配になるのが、学校などで、その名前を付けてイジメやからかいが起きることです。

子供たちはそんなに悪気はなくても、咳をしたり、熱で休んだりした子に「コロナじゃね?」「逃げろー」「近づくな!うつる!」とか…もうすでにあるようです。こういう事は、先の東日本大震災で非難をした子供たちも「放射能」とあだ名をつけられたり、仲間はずれにされたりとかがあって、なんだかとても悲しくなった事を思い出しました。

ところが、自分の友達が「コロナ」と言われたけれど、それに敢然と立ち向かい、友達を守れたんですよ♪というご報告を頂きました。今は、毎日を元気に過ごし、強い気持ちをもって成長してくれたお子さん。でもそんなお母さん、クッキー&クリームさんも、かつては子育てに悩んでこんなご相談を頂いていたのでした。

次男が産まれたのが、長男が2歳のときでした。それまで、長男は自立心の強い子どもでした。着替えや食事など、何でも自分でできました。長男は、次男の産後はおばあちゃんの家(私の実家)にひと月ほど寝泊まりし、おばあちゃんが、毎日自宅に2時間ほど、長男を連れて遊びに来てくれました。

 

長男は「産後ママは家事が出来ないので、おばあちゃんの家で過ごす」ことを理解していて、ぐずることは一度もなかったそうです。長男のことを健気に感じて、おばあちゃんの家に戻るとき、毎回涙が出ました。長男は「また明日くるからね、ママ、泣かないでね。」と言って玄関を出て行きました。

 

産後ひと月たって、長男が自宅に戻りました。少したつと、予想もしなかった強い赤ちゃん返りが始まりました。何でも自分で出来ていたのに何も自分でできなくなりました。抱っこやおっぱいを求めて、激しく泣きました。次男が寝かしつけるときに、長男が泣き叫んでいることが何度もありました。私は、長男をおばあちゃんに預けたい、と毎日思っていました。

 

そのうちに、長男はまばたきが多くなりました。ストレスから、チックになったのだと思いました。小児科の先生は「下の子が産まれるとよくあることだけど、そのうちに治るから大丈夫ですよ」と言ってくれました。

 

私はなるべく甘えを受け止めるように心がけましたが、心の中は、次男がたまらなく可愛くて、長男に対してはしょっ中イライラしていました。チックは幼稚園に入園するまで続きました。

 

長男は、次男が産まれるまでは、落ち着きのある子どもでした。ところが、幼稚園に入って、心配なことが続いています。自由遊びのときは楽しく過ごしているようなのですが、なぜか人がたくさん集まる行事に参加できないのです。特にパパが参観すると、激しく泣いてずっとパパに抱っこしています。入園式も運動会も土曜参観も、ただただパパの胸の中で泣いていました。

 

長男が行事で泣いてしまうのは、私のせいのような気がします。ママに愛されている実感がなく、不安なことに立ち向かう勇気がないのでは、と思います。本当は穏やかで、優しくて、可能性にあふれている子どもなのに、それを発揮する地盤を、作れていないような気がするのです。

 

大切な主人との間に産まれた我が子を、心から愛したいです。長男の全てを包み込めるお母さんになりたい。そして、長男に、自信を持って生き、幸せを掴める人になってほしい。自分の意識を変えたいです。何から始めればいいのでしょうか。

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