「老害とスマホ世代が共に淘汰される」アフターコロナを有利に生きる方法

 

すべての産業でインターネット優先になっている

巨大企業イオンはスーパー事業の利益は「ほぼゼロ」である。実店舗を抱えるデパートや巨大ショッピングモールの売上はどんどん減少している。インターネットに客を取られてしまっているのである。

何度も言うが、実店舗がゼロになるというのは絶対に現実的な話ではないが、今までのように店舗を拡張することが難しくなる。

わざわざ感染のリスクを冒さなくてもインターネットで欲しい商品が検索でき、比較でき、便利に早くモノが買える以上、実店舗に出かけて感染するリスクを負うのは馬鹿げている。

そして、インターネットで買い物をするようになっていくと、人々は決済をインターネット上でするわけで、キャッシュレスは必然的に進んでいく。

そうなると、紙幣やら小銭やらを持ち歩いて、いちいちそれを数えながら買い物をする面倒臭さや非効率に気付くようになっていき、実社会でもスマートフォンで決済する動きが加速していく。

そもそも、物理的な紙幣や小銭は見知らぬ他人から受け取るものである。「非接触」がニューノーマルとすると、「見も知らぬ不特定多数の他人がベタベタと触りまくってきた紙幣を持ちたくない」と思う人も増えていくはずだ。

そうであれば、紙幣や小銭を使わない方向にシフトすることになるのは必然であるとも言える。そうなると、銀行は紙幣や小銭を数える人間がいらなくなっていくわけで、そんな社員を抱えている銀行ほど経営不振に陥っていくことになる。

キャッシュレスを支えるのも、インターネットとテクノロジーである。当然、「非接触」の決済を提供する企業である企業は次の時代の寵児となる。

すべての分野で「非接触」に向かってパラダイムシフトが起きている。そういう時代に入っていく。

テクノロジーに精通していればいるほど有利に生きられる

そうであれば、これから有利になる人間と不利になる人間の分かれ目がどこになるのかが自ずと明確になっていくのが分かるはずだ。今後は、インターネットのテクノロジーにどれだけ精通しているかで人生が変わってくるのである。

テクノロジーに精通しているというのは、スマートフォンのOSや環境やテクノロジーの意味も含めて理解しているということであり、それが今の時代に求められていることなのである。

最近、リモートワークが急激に進む中で、スマートフォンばかりでPC(パソコン)をまったく触ったことがない若年層は一気に不利な社会と化してしまった。

パソコンのOSの挙動が理解できず、さらにはキーボードのブラインドタッチもできない若年層もいるのである。スマートフォン時代になって、逆にテクノロジーの根幹に疎遠になってしまったと見ることもできる。

「もうパソコンは時代遅れの産物なのだから、そんなものは覚える必要はない」というのはまったくの誤解だった。そもそもスマートフォンのアプリの開発はパソコンで行われている。

今後、よりスマートフォンやタブレットのOSが進化したら、いずれタブレットでプログラミングをする人も出てくるのは間違いない。しかし、まだまだこうした「重い作業」はパソコンが担っているので、業務の中では、ウィンドウズもマックもリナックスも廃れない。

テクノロジーに精通するというのは、どういうことか。パソコンからスマートフォンまでを網羅して、その概念が頭に入っていて実際に使いこなせるということに他ならない。

これからの時代はインターネットの重要性がもっと高まるので、テクノロジーに精通していればいるほど有利に生きられることになるのは必然なのである。

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