まず“つくり”で考えねば「ビジネス数学」を仕事には活かせない

shutterstock_1655770000
 

ビジネスマンにとって「いかに数字をうまく活用するか」という問題は、必ずぶち当たるものですが、そもそも「どの数字を活用するかを判断する力」を身につけるにはどうしたら良いのでしょうか? ビジネス数学者でメルマガ『深沢真太郎の「稼ぐ力がつく! 数学的思考の授業」』著者の深沢真太郎さんは、この力を身につけるために必要なのが「構造化する」ことだと説きます。はたして、この「構造化する」ことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

「つくり」で考える人になろう

本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

今日のテーマは「構造化」です。この授業はもちろん、私の著作や情報発信に長期的な(?)お付き合いを頂いている方ならきっとこう思うでしょう。

「ここ最近、深沢さんはずいぶん構造化のテーマを推しているな」

はい、その通りです(笑)。めっちゃ推しです。もちろん理由があります。

私が提唱したビジネス数学は当初、「いかに数字をうまく活用するか」を広める教育でした。いわゆる文系出身のビジネスパーソンでもできる、使える、仕事で成果が出る。そんな目的でしばらくはコンテンツ開発をしていました。

しかし、実際にビジネスの現場で教育研修などをしていくにつれて、問題の本質が別のところにあることを学びました。シンプルに申し上げると、実は「いかに数字をうまく活用するか」の前に大きな課題解決が必要であると。

簡単な例を挙げましょう。

例えば私がビジネスパーソンに、あるデータ分析の手法Xを教えたとします。Xに関する知識と使い方は理解してくれました。しかし彼らは現場に戻ってそれを活用できません。

なぜなのか。いろいろとヒアリングすることでわかったことがあります。

多くのビジネスパーソンは、このXを使う場面にまでたどり着けないのです。たどり着けなければXを使えるわけがありません。

多くの(自称)優秀な人はこう言います。

「そんなもの考えればわかるだろう」

しかし、現実はそう簡単ではありません。考えろと言われても、何をどうしたら良いかわからない人はたくさんいます。

つまり、私のような教育者が教えなければならないことは、「いかに数字をうまく活用するか」より前に、どの数字を活用するかを判断する、あるいは仮説を立てる行為なのです。

そして、その行為において極めて有効なのが、「構造化する」という行為です。私の感性では、これがすべてと申し上げても過言ではありません。これが「推し」の理由です。

print
いま読まれてます

  • まず“つくり”で考えねば「ビジネス数学」を仕事には活かせない
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け