もし私だったらこう言います。「バックスをやらせてもらうの?すごいチャンスじゃん」って。子供は「どうして、僕は負けたんだよ。下手だから外されたんだよ」と言うかもしれません。
ですがもしそんな風に言うようなら…。
「そうか(^^)フォワードが好きだったんだね。フォワードは花形だからカッコイイもんね」
「でもね。サッカーみたいなチームスポーツは、上手いからフォワード、下手だからバックスなのではなく、それぞれのポジションに合う人をポジションに置くんだよ」
「例えば、日本代表だった長友佑都って知ってるでしょ?日本代表の時も、海外のクラブチームでもずっと左サイドバック。なぜかわかる?」
「それは外国人も含めて“誰よりも左サイドバックがうまい”からなんだよ」
「それに、もしフォワードができる人が、サイドバックもできる、ってなったら、チームにとっても無くてはならない人になれるよ」
「だとしたら、これってすごいチャンスじゃない?」
のように言うかと思います。
先ほど、私は「ポジション変更はチームプレーでは当たり前、野球でも、ラグビーでも、バレーボールでも自然にある事」と言いましたが、それが事実ではありますし、それも含めてのチームプレーです。ですからポジション変更で落胆していたら、チームスポーツはできません。
でも、それを言ってしまっては「挫折」だと感じている本人の落胆をさらに傷つけてしまうかもしれないので、あえてそこには触れず「えッ?かっこ悪いなんて全然思わないよ。それよりこれってラッキーなんだよ」と教えてあげてほしいと思うのですね。
冒頭で「ソーダさんの方がショックが大きいのではないですか?」とお聞きしたのはその為で、もしそうだとしたら「親の見せる姿勢はとても大切ですよ」とお話ししたかったのです。
そしてもう一つ。
「挫折」って、本人が「挫折」だと思っていれば、思い通りにならない事の全てが挫折になってしまいます。なぜなら、そのものさしは自分の気持ちが基準になっているから。
そこで周りにいる(私たち親が)一緒になって落ち込んでしまうのと、「それは挫折じゃないよ♪チャンスだよ♪」と教えてあげるのとでは、本人の感じ方も大きく違うのですね。
ただ、今は「サッカーやめたい」ぐらいの気持ちになっているみたいなので、突然「全然大丈夫♪」なんて言えないと思いますが、ネットにこんな記事がありました。
● 本田圭祐「失敗・挫折した数は唯一の自慢・挑戦した数=自信」(YouTube)
こんな風に、前向きにとらえている記事や動画を子供に紹介するのも良いと思います。
やめる、やめないは、まだずっと先の事。まずは子供のマイナスイメージを払拭してあげてほしいです。子供の持っている「挫折」の概念を変えてあげてほしいな~(^^)
今、親が頑張る時。是非、これも子育ての中での一つのチャンスだと思ってチャレンジしてほしいです。
このようにお返事したところ、ソーダさんからメールを頂きました。
やっぱりソーダさんご自身がかなり落胆していたみたいです