欧米が優先か、中国を取るか。迷う日本経済の前に差し出された“踏み絵”

 

資源確保問題では、材料は多くを都市からの回収ごみからの再生になる。それと木材からのセルロース・ナノファイバーになる。まだ、コストが高いが、コスト低下の研究が加速している。日本は大量のごみや木材を出しているので、そのうちに自給体制ができることになる。

その一歩として、ペットボトルの完全循環と、ナイロンの完全循環が確立した。ペットボトルは、最初ウツミが開発したが、今は帝人が大型の再生工場を作り、ポリエステルをジメチルテレフタレートに戻し、再度そこから成形するケミカルサイクルを確立した。

ナイロンは、東レがカプロラクタムに戻し、そこから成形するケミカルサイクルを確立している。このため、欠損する少ない量を石油から生成するだけなので、石油からの生成量が少なくなる。

このように徐々にプラスチック類も完全循環が確立していくことになる。

しかし、世界から遅れているのが、デジタル化でしょうね。マイナンバーを管理して総合政府窓口を作り、すべてをそこから申請できる仕組みを作る必要がある。それも全国の自治体や各省庁で一緒の入力方法にする必要があり、そのソフト開発の標準化が必要である。

地方自治体のシステムは、クラウド化して、全国一律にするべきである。そうすれば、申請を一本化できるし、法律改正のコストも少ししかかからない。

労働生産性向上のためのドローン、自動機械、ロボット、AIなどを発展させて、人口減少の日本でも経済規模を維持して、1人当たりのGDPを上昇させていくことである。

さあ、どうなりますか?

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