さらに「商売や経営をしていくにあったでは“一つの信念や確信”をもっていくことが必要ではないでしょうか」として、「必要なのは、謙虚の上で生まれてくる確信なのです。謙虚さを失った確信は慢心になってしまいます。現に、失敗した人々を見ると、往々にして謙虚さに欠き、自分の意見に固執するという傾向がみられるようです。それに対して、謙虚な心持ちの上に、だんだんと確信がでてくれば、それは立派な確信となって、だいたいは成功に導けるといっていいでしょう。」と言われています。
加えて「謙虚な気持ちでいれば、他人の偉さが分かります。そうすると、自分の部下はたいてい自分より偉いなという気持ちになります。部下がアカンなと思っているあいだは、謙虚であるとはいえません。もちろん、全部が全部といういうのではなく、自分より劣っている人もありましょう。が、謙虚であれば、そういう部下でもその長所が分かってくると思うのです。したがって、適当な提案に対しては、ただちに賛成できるから、意思決定も早く、仕事が水の流れるようにスムーズにやっていけることになりましょう」「謙虚さの上に確信というものを、お互いに養い高めていきたいと思うのです」と“経営の神様”が言っておられたのです。
ここまで拝聴して、ここで感じるのは「なんと難しいのか」で。けれど、あらためて思うのは、マネジメントは「あるべき原理・原則」により成り立つものであり、自分の都合とは関わりないのであり、“成果”は、そのことを知って「われわれの事業は何か」に対して答えを考え、明確にすることによって得られるものであります。
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