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日時:2021/8/28(土)10:00~10:45
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たった1枚の図で説明。3つの着眼点で考える「経営戦略」とは?
課題背景:戦略ってよくわからない
あなたは、仕事をする上で「戦略」を意識しているでしょうか?
私の経験上、管理職でも「なんとなくわかっている」という程度の人は多いと感じています。
一見すると、経営陣など、上位層だけが意識すればいいようなニュアンスの言葉ですが、実は現場レベルであってもこの「戦略」を意識しているかどうかでパフォーマンスが大きく変わると言っても過言ではありません。
なぜなら、会社という単位の中でも部や課、さらにはプロジェクトごとのチームといった小規模の組織ですら、何かしらの戦略に沿って動いており、それに反した行動をしてしまうとパフォーマンスが下がり、逆に戦略に沿った働きをすることで目標へ最短ルートで進むことができるからです。
つまり、あなたが仕事をする上で戦略を意識しているかしていないかでこれから先の仕事のありかたが大きく変わっていくでしょう。
このように、「戦略」という言葉を含んだ質問に対して、あなたは適切な回答をすることができるでしょうか?
多くの人はできません。
戦略はビジネスにおいて非常に重要な要素のひとつですが、それを正しく理解している人は多くないのです。
というわけで、今回はその「経営戦略」の重要性について解説していきます。
戦略とは?
仕事は何かしらの戦略に沿って動いているということは冒頭でお伝えしました。
つまりあなたが今任されている仕事も、会社ないしはチームの戦略に沿った意思決定の上で生まれたものです。
では、それがどんな戦略なのか、あなたは答えられますか?
明確に答えられなければ、一流のビジネスマンとは言えません。
まずは「そもそも戦略とはなんなのか」を考えてみましょう。
わかりやすくした図を下に用意しました。
戦略を1枚で表すと?
「現在の姿」「目指す姿」という2つの円がありますね。
その間に「壁」があって、それを突き抜けるように左から右へ矢印が伸びています。
「目指す姿」がビジネスの目的であり、「壁」というのがそのための課題。
そしてその矢印が、「現在の姿」から「目指す姿」へどうすれば行きつくのか、その手段を意味していて、それがまさに「戦略」です。
よくビジネスでは、どうやって問題解決をするのか?ということが語られますが、それはあくまでミクロな視点でのものであり、「戦略」ではなく「戦術」です。
同じ目標であっても戦略は企業によって異なります。
例えばカフェのチェーン店であるスタバとドトールを比較してみましょう。
両者とも目標は「自社の店舗を増やすこと。コーヒー店の売上を上げること」ですが、スタバはほとんどが直営店で店舗展開しているのに対してドトールはフランチャイズで店舗展開しています。
また、ドトールは客の回転率を重視しており席は狭くたくさんの人が座れるように設計されていますが、スタバは客の長居を想定して高めの値段設定で落ち着いた空間づくりを意識した店舗のデザインになっています。
これが戦略の違いです。
この戦略の違いは働き方の違いにも影響します。
コーヒー店の例でいくと、ドトールは回転率重視のため安い値段で多くの人に来てもらうため原価を抑えた商売をすることになります。逆にスタバは落ち着いた空間を長く楽しんでもらうコンセプトなので、高い値段設定だけでなく、カップにサインをするなど従業員のサービスも重要視しています。
この例からも、同じ目標であっても戦略が変わると中身が大きく変わるということがおわかりいただけたでしょう。
オフィスワークでも、戦略を持っている人はその戦略に基づき、手段・道筋をしっかり考えた上で適切な意思決定ができます。
逆に持ってない人は、目標に対して「こうなりたい」と願望を思い描くだけで、目先のことを場当たり的にこなすだけになってしまいます。
ではどうすれば「戦略をしっかり考えている」状態と言えるのでしょうか?
それは、以下の4つの質問にしっかりと答えられるかどうかで計ることができます。
- 競争相手はどこか?(ライバル、競合)
- どんな独自価値を提供するか?(差別化ポイント)
- どんなリソース能力を活かせるか?(ヒト・モノ・カネなど、何をどこまで使えるか)
- どうやって独自価値を維持するか?(継続性)
これらを網羅していれば、しっかりとした戦略だと言えるでしょう。
ここまで、戦略とはどういうものか説明いたしました。その上で、この質問の答えを考えてみてください。
しっかり答えることができれば、きっとあなたは会社(ないしはチーム)の戦略について理解できていると言えるでしょう。
では、なぜ戦略が重要なのか。次はそれについて説明したいと思います。