岸田内閣の発足を受け、報道各社の世論調査が発表され、毎日新聞では内閣支持率は49%と5割に届かず、昨年9月の菅義偉内閣発足時の64%を大きく下回ったことがわかった。不支持率は40%だった。発足直後としては低調な数字となるが、その背景には岸田政権の“ワケあり”陣容が大きく影響しているようだ。
支持率も株価も下げた岸田政権はスキャンダルまみれ
菅内閣最後となった前回調査(9月18日)の37%より上がったものの、歴代内閣の発足時と比べかなりの低空スタートとなった岸田内閣。
期待値の低さは株価にも現れており、5日の東京株式市場で日経平均株価は7日続落し、前日比622円77銭安の2万7822円12銭で終えた。2万8000円を下回るのは8月30日以来で、およそ1カ月ぶりの安値。増税路線を表明していることが影響しているとみられる。
支持率も株価も低調な原因は岸田政権の陣容にある。
金銭授受問題で野党から総攻撃を受けている甘利幹事長だけでなく、岸田内閣には“ハレンチ議員”が集まってしまった。
「パンツ大臣」の異名をとる高木毅国対委員長は30代の頃、下着泥棒の常習犯だったとされ、福井県警に現行犯逮捕されたこともある。本人は否定しているものの、デイリー新潮は当時の様子を詳しく報じている。
また、山口壮環境相は「巨乳風俗体験ブログ」を自身の公式ツイッターアカウントでフォローしていたとネットで話題となっている。この件について本人は何も言及していないため真偽は不明だが、なりすましや誤りを指摘する声もあがっている。
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「レジ袋無料化」はコスパ最高の支持率爆上げ施策
だが、そんな山口環境相にはレジ袋“再無料化”の期待がかかる。
国民に大不評のレジ袋有料化を推進した小泉進次郎前環境相が5日で退任。目を潤ませながら省庁を後にしたが、小泉氏には今後、政治家として茨の道が待ち受けている。
岸田政権で当選3回の福田達夫氏が党四役である総務会長に抜擢。他にも、経済安保相に小林鷹之氏、デジタル相に牧島かれん氏が就任するなど、今回の人事で若手実力者たちが多く起用された。
これまで“期待の若手”だった小泉氏のメッキは剥がれまくり。今後数年間は一議員として表舞台から抹殺され、「未来の総理」は幻となってしまった。
そんな小泉氏を尻目に、山口環境相のもとにはレジ袋無料化を求める多くの声があがっており、桜田義孝前五輪相は「レジ袋についての要望を山口大臣に直接相談した」ことを明かしている。
レジ袋再無料化の実現はもはや時間の問題といえるかもしれない。
これだけ国民からの声が大きいということは株価上昇の要因にもなりうる可能性も十分あり、岸田政権の支持率も上げてくれる即効性のある施策となりそうだ。
そんな中、ネットでは岸田首相(当時は政調会長)と山口組系の元暴力団幹部が笑顔で握手している写真が拡散している。
これは2018年に雑誌「FRIDAY」が報じたもので、大阪のホテルで開かれたイベントで記念撮影したものだという。岸田氏は関係性を否定したものの、脇の甘さを露呈してしまったことは否定できない。
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