「夫が話を聞いてくれない」その原因は妻にある?
夫婦関係での悩みは、話し合って解決するしかないというお話。で、今回は女性の話し方の問題点のお話です。
まあ、その、私も一応女なんですけど、女性の悩みのお話は「女性は情緒的過ぎる」と感じます。ハナシの中に感情表現が多くて、実際に起きたことがなにか確定すること自体がタイヘンなんですよ。
ハナシで「感情と事実が切り分けられない」んです。
これ、大問題です。感情はキホン的にその本人の主観で、他の感じ方もありえます。それなのに、自分の感情をあたかも明白な普遍的事実のように話すんです。
「何が起こったかではなく、自分がどう感じたか」にハナシがズレていくんです。
その会話の特徴は、とりわけ「推測表現に無自覚」という形で現れます。たとえば、
- ~だと思う
- ~らしい・みたい
- ~はずだ
- 多分
- きっと
こういうヤツですね。「きっと馬鹿にしているんだと思う」「言ってくれてないらしい」「普通は●●のはずですよね」
・・・・・・んん~( ̄0 ̄;)これ全部推測しているだけで、それが事実ではないですよね。『馬鹿にしている』のも『言っていない』のも『●●』のも「あなたがそう思い込んでいるだけ」なんですよ。
そうじゃない可能性はあって・・・むしろ相当高くてその場合ハナシは全然違った展開になるんです。でも、その展開は検討されない。
それは、もっと言えば、そうに違いないという感情が先に立っているので、その感情に合致するように推測してしまっているだけなんですよ。キッツいこと言うようだけど。
感情を吐き出したい気持ちは分かるんですが、基本的には「問題は事実ごとイベントごとに解決する」しかありません。洗濯物のたたみ方が下手なことと教育資金の積立とはハナシが別で、解決策も別でしょ?
だから、事実と感情はよくよく分けて話すようにした方がいいんですよ。
「だってずっっとそういう態度だからハラ立つのよ!」「別に解決してもらおうと思ってないから!」
っていう意見もあるでしょう。うん、いや、ほんと分かるわ。私もそう思う時があるから。まあ、でも、これはまた別の問題だと思うんだよね・・・・・・。
で、これを改めないと、相手、とりわけ男性にはあまりハナシが通じませんよ。っていうか、聞いてもらえない。相手は自分とは話し方のルールが違うので、自分のルールを一方的に押しつけても当然聞いてもらえないんですよ。
ほんとはルールがどうとかいう状況になる前にちゃんと手を打つべきなんだろうけどね。
「私はムカついていて恨んでいるのよ!」くらいが伝わったところで、相手はもう聞くだけでウンザリしてしまいますよ。
だから、男性が話し合いにならないと言いたくなるのも分からないでもないんですよ。そもそも冷めかけた関係の中で相手はいちいちつっこんで辛抱強く状況を確認しませんしね。
出典:メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』
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