現役探偵が語る。なぜ「名古屋での尾行調査」は厄介なのか?

 

尾行調査も多い探偵という仕事。行動観察の対象となる人物の移動手段によって、調査の難易度も変わると、メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんは語ります。土地によって人々の移動手段も異なり、苦戦を強いられることもあるとか。

対象者の移動手段で変わる調査の難易度

探偵の調査をする上で一番のキーポイントとなるのが「対象者の移動手段」です。移動手段によって調査の明暗が分かれると言っても過言ではありません。何故なら、移動手段によって調査の難易度が変わるのはもちろん、出動する探偵の数も変わってくるからです。

多いのが車、徒歩、自転車、電車ですね。

一番やりやすいのが、郊外の車件です。探偵1人で対応できますし、動きも読みやすい。立ち寄り先も、大型ショッピングモールか飲食店、コンビニぐらいです。

次に徒歩のみ。徒歩のみの場合も、最悪1人の探偵で対処できます。

しかし、ここから

・徒歩+自転車
・徒歩+電車
・徒歩+バス

など他の移動手段が重なってくると、調査の難易度は上がってきます。そして上記の3つだと、最低でも2人の探偵が必要になってきます。

一番やりにくいのが、

・メインは徒歩、天気が良いと自転車(しかも速いやつ)でも動く、天気によってはタクシーにも乗るし、気まぐれで電車も使う。さらに立ち寄り先も毎回バラバラ

というパターン。なかなかいませんが、10人やったら2人ぐらいはこういう方がいます。こういう方と、郊外の車件では全く難易度が違います。探偵も複数人用意しなければなりませんので、探偵社側の負担もまあまあ(笑)。

これも地域によって差が大きいですね。東京都内での車のみの件などまずありませんが、逆に岐阜県や三重県などであればほぼ車件となります。

そして、僕の本拠地名古屋は、車で移動するくせにコインパーキングに停めてそこから電車に乗ったりする人が多い特殊な地域です(笑)車+電車のコンボが最も多い地域なのではないでしょうか。

数年前の対象者の顔は忘れても、対象者の移動手段は覚えている。それほど、探偵にとって対象者の移動手段は重要なのです。

先日のタイの調査では、ここにさらに「トゥクトゥク」という乗り物が加わるので要注意でした(笑)。

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image by: Shutterstock.com/ Serg Zastavkin

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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