著名IT起業家・小野裕史氏の「出家」に感じる資本主義の行き詰まり

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インターネットの黎明期からスマホ時代を経てAIやVRの世界へと急速に進化し成長するIT業界。時代の寵児と言われた人たちは今でも最前線にいる人、一線を退き自由な立場から物を言ったり、ベンチャーに投資したり、はたまた宇宙を目指したり行ったりと様々です。そんな中で、成功した企業のCEOを突如退任し、「出家」した人がいます。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では、著者の吉田さんが、元IT起業家・投資家の小野裕史氏(現・小野龍光僧侶)が出演したYouTube動画を紹介。整体施術の顧客にデジタル分野で活躍する人が多いことから感じていた日本社会の行き詰まりについて考えを述べています。

イノベーターは出家の時代

100年に一度、いや、もしかしたら1000年に一度の大転換期を私たちは生きているのかもしれない。政治・国際問題・環境・自然・健康・コンピュータ、あるいはスポーツや芸能まで、毎日ビッグニュースが絶えないこの状況にすっかり慣れてしまっているので、麻痺している可能性もある。

しかし、この資本主義も行きつくところまで行きついている感覚がないだろうか?ひたすら競争し続けて、そして、終わりがない。

割合にして市場全体の約2.5%がイノベーター(革新者)であると言われているが、その中でも更に少ない少数派に少し変化が出てきているのではないかと考えるきっかけがあった。それが、IT起業家の「出家」だ。

イノベーターは情報感度が高く、新しいものを積極的に導入する好奇心を持った層だ。「新しい」ということに価値を感じて、市場にまだ普及していない、コストが高い製品やサービスであっても、そのユーザーの価値観に合致したモノであれば支えてくれる。特にIT業界はこの革新的サービスを競争の連続の中、日々追い続けているのは周知のとおり。

そんな一人だった、IT起業家のある男が「出家」した。それが、ベンチャー投資家・アドバイザーとして「ジモティー」や「グルーポン」の立ち上げに関わり、「17LIVE」のCEOを務めるなど日本のIT業界を牽引してきた小野裕史氏。出家して、小野龍光と名乗っているのだが、昔の自分のことを過去世と呼んでしまうほどの変革ぶり。

彼は、札幌出身の1974年生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了。大学院生時代より、個人でモバイルメディアを複数プロデュースする。

2000年より株式会社シーエー・モバイルの第一号社員として創業を率い、2008年専務取締役を退任し独立。同年インフィニティ・ベンチャーズLLPを設立。その後日本と中華圏でベンチャー投資を行った。

更に、起業家としては、サンシャイン牧場のRekoo Japan、ジモティー、グルーポン・ジャパン、Farfetch Japanなどの創業を率いた投資家兼シリアルアントレプレナーだったのだ。

う………ん。すごい経歴だなぁ。

しかし、ある意味、突破した(笑)。今では、黄色い袈裟を着て「お坊さん」なのだ。詳しくは、【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?【エンタメ系IT起業家の激白】 – YouTubeを参照されたい。

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