これまでのOMOの事例
OMOを自社に取り入れて活用してきた企業は、これまでにも多くあります。
UNIQLOの一部店舗では、顧客がアプリを使用して、店舗内の商品在庫を確認でき、その場でも買えるし、もちろんオンラインで注文もでき、その後、店舗で受け取ることもできます。
私もよく使いますが、Starbucksでは、アプリで注文・支払いを済ませれば、待たずに店舗で受け取れる「Mobile Order & Pay」サービスがあります。
IKEAのIKEA Placeというアプリでは、AR技術を使い、自宅にいながらIKEAのインテリアを、自宅に配置したらどうなるかを、シミュレートすることができます。
これらが、OMOの事例ですよね。
今回の「THE [ ] STORE」は、さらにOMOを発展させ、顧客に問いを投げかけている点が、面白いと言えます。
顧客にしてみれば、自分の趣味嗜好にマッチした、ブランドが置いてあるかもしれないし、新しいブランドとの予期せぬ出会いがあるかもしれないという楽しさが期待できます。
多くのデベロッパーは、集客力のあるユニクロのような、ナショナルブランドや、人気の飲食店をショッピングモール内に入れ、集客をはかります。
今回のこの「THE [ ] STORE」は、「何が入るかわからない楽しさ」を持つ店を、OMOの仕組み込みで提供するという、今までとは逆のアプローチの店舗と言えます。
その意味では、より顧客に対して、新しい価値提供を狙う取り組みに見えます。
まとめ
OMOは、ネットが浸透し進化し続ける今、ビジネスシーンで必須となる考え方です。
一方で、IT、DX、新しい手法を取り入れる前に、まず必要なのは、顧客の立場と課題を理解し、どのように顧客の問題を解決するか、という、戦略をまず立てるが重要です。
その意味では、今こそ顧客課題を明確にして、顧客の本音を理解した上で、自社のビジネスモデルにOMOをどう取り入れるか、今一度考える好機といえます。
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image by: simpletun / Shutterstock.com