大手のためだけじゃない。小売店でも使える「経営理論」の活用法

 

3.経営理論を活かす

例えば、PEST分析を使えば、世の中の動きを把握することができるはずです。次にSTPを使って、攻略市場を考え直し、新しい競争戦略を打ち出すことが出来ます。SWOT分析をすれば、自社の強みと弱みが明確になり、時流に合った方向性が見いだせるでしょう。

マーケティングも必要です。特に、4P(商品、価格、流通、販売促進)戦略を、構築し直すことが出来るでしょう。

すでに一部の業界では、チェーンストア理論の変更がされつつあります。例えば、店舗を郊外から都心へと移すチェーン店も増えてきました。異業種との合併で、新しい戦略を打ち出しているところもあります。

そうなると、顧客ターゲットを変えなければなりませんし、販売の仕方も以前のままではお客様が満足しません。ほったらかしにしていたお客様一人一人に、丁寧なサービスをする必要が出てきます。今までと同じチェーンストア理論に頼っていると、どんどんと衰退をしていくことでしょう。スポーツチェーンにも、そのことが求められています。

そうならないためにも、経営理論を基に、時流にあった経営戦略を打ち立てることが必要です。しかし、今のところ、そうした兆しは見られません。

では、あなたのお店はいかがでしょう。高度成長期に取り入れた販売戦略のままではありませんか。もしそうなら、今一度、戦略を考え直してみることです。そのために、経営理論を活用してみてはどうでしょう。経営理論は、大手のためだけのものではありません。

■今日のツボ■

・経営理論は多くの企業に役に立つように整理された考え方である
・経営理論をうまく活用すると、時流に合った戦略が考えられる
・スポーツショップも、経営理論を活用する必要がある

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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