北朝鮮と中国の常套手段。恫喝・脅迫はしても絶対に戦争はしないワケ

 

3.戦争で利益をあげる勢力

戦争には莫大な戦費がかかる。そして、多大な犠牲や被害を被る。従って、簡単に戦争は始まらない。戦争が始まるのは、戦争により莫大な利益が期待できる勢力が存在することが条件だ。そして、様々な工作を仕掛けて戦争に追い込んでいく。しかし、我々が戦争の真実を知るのは、戦争終了後である。それまでは、マスコミが発表する公式見解を信じるしかないのだ。

中国や北朝鮮の脅威を煽ることで、日本や台湾が軍備を増強すれば、米国の軍需産業は潤う。また、軍そのものも不安を煽ることで予算が増える。

従って、北朝鮮や中国の恫喝行為は、米国軍需産業や米軍、台湾軍、自衛隊にとっても必ずしも悪いことではないだろう。

世界では、恫喝、挑発、脅迫が常態化している国もある。しかし、日本は恫喝になれていない。だから、恫喝が常態化するとストレスが溜まる。そうなると暴発するのは日本かもしれない。

恫喝する側は、単なる恫喝に過ぎないと割り切れる。しかし、恫喝される方は、本当に殺されるのではないかと、恐怖を感じてしまう。これが中国の狙いである。

難しいことだが、相手の狙いを読み切り、恫喝には反応せず、挑発に乗らないことだ。そして、平常心で淡々と対応する。それには、真の強さが求められるのかもしれない。

編集後記「締めの都々逸」

「差別しないで 刺激もせずに 自己を鍛えて 生きていく」

中国の経済成長は、目先の利益を追求することで達成されました。基本的な技術開発や専門的人材育成は時間が掛かるので、技術も人材も金で買った方が早いという考え方です。

多分、軍備も同様でしょう。とりあえず、周辺の国々を恫喝するために、数だけを揃える。多分、手抜き作業で作られた兵器は、不良も多いし、トラブルも多い。艦船や飛行機についても、訓練やメンテナンスが不十分だと思います。恫喝程度なら機能しても、集団で緻密な作戦を遂行することはできないと思います。

恫喝されたらユーモアで返す。言われっぱなしも駄目だし、切れてしまうのも駄目です。常に冷静に大人の対応をする。そうすれば、相手がイライラするはずです。そんな心理戦が必要だと思います。(坂口昌章)

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