IDとパスワードを使い分けない高齢の父。人気コンサルに相談した結果…

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誕生日や家の電話の下4桁など、本人に紐づいた番号をパスワードにしてしまうのは危険と注意されても、「覚えられない」と言って変更しない高齢者たち。さまざまなサービスで同じIDとパスワードを使いまわす高齢の親を見て不安になっている人も多いのではないでしょうか。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』で、人気コンサルの永江さんは、金融機関など重要なサービスでは2段階認証を入れることを推奨。IDとパスワードだけの認証は漏れるもので、むしろ心配すべきは漏れたあとのことと伝えています。

70代後半の父にIDとパスワードを使い分けて欲しい

Question

shitumon

マイナンバーカードなどインフラのデジタル化を進めることがシニアの医療費控除のアンバランスを是正できると思うのですが、私の70代後半の父はサービスによってIDとパスワードを使い分けるという概念がいつまでも理解できていません。

それをどうにかシニア世代で使いやすく簡素化する解決策ってないでしょうか?銀行の暗証番号4桁を覚えるのが最大限みたいです。Apple StoreやPCデポなどでIDとパスワードをガンガン開示し、私たち子ども世代にやばいと注意されるけど開き直っています。

永江さんからの回答

セキュリティの対策としては、IDとパスワードうんぬんよりも2段階認証を設定して、オレオレ詐欺などに注意できていれば良いかと思います。

今のご時世では、2段階認証のないIDとパスワードだけの認証だと漏れる前提で考える方が自然です。銀行など金融機関のサービスは生体認証や携帯電話のSMSなどの多要素認証をするのが普通ですので、IDとパスワードを複数使い回さなかったらリスクがなくならないかというと、そんなことはないでしょう。

例えばIDとパスワードだけで登録できるような、PCデポなどの販売店の会員情報が流出したところで大した危険はありません。住所と電話番号と氏名・年齢や購入履歴が出るくらいでしたら、オレオレ詐欺などのリストで出回るくらいでしょうから、情報漏洩よりも詐欺被害に遭わないように注意することを意識しておいてもらうことの方が重要です。

失礼ながら、高齢男性ならオレオレ詐欺だけでなくアダルトサイトを閲覧してパソコンが乗っ取られたと警告が出て言われるまま操作してしまい、パソコンから情報を抜かれる詐欺なども意識しておいた方が良いでしょうね。

なのでセキュリティでは2段階認証を入れることと、よくある詐欺にひっかからないよう意識して備えておいてもらうのが大切です。多要素認証も、スマホを使った生体認証やSMS認証だったらおじいちゃんでも簡単にできるでしょう。

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