「高金利時代」から「低金利時代」になって金持ちになった人・貧乏になった人は“何が違った”のか?

 

一銭もお金がなくても開かれていた「お金持ち」になれる道

バブルが崩壊して、不況が続いても、家賃の額はほんのちょっぴりずつしか下がっていきません。

それなら、どーんと、出来るだけ多くの融資を受ければ、毎月のローン返済額よりも、家賃の額が大きいので、差額のキャッシュフロー(現金の流れ)が生まれるようになったからです。

そこから、現在のように、投資額が10億円以上のメガ大家やギガ大家と呼ばれるサラリーマン不動産投資家が生まれるようになったのでした。

これこそ、チート化術でしょう。

サラリーマンとしての年収がわずか300万円台だった人が、今や数千万円の家賃収入を得て、税引き後のキャッシュフローも2,000万円近いといった人たちが続々と生まれてきたのです。

借金の額を億単位まで増やしていき、出来るだけ多くの物件を購入し、キャッシュフローを増やしていく──というのは打ち出の小づちのゲームのようなものだったのです。

なにしろ、金融機関は貸出資金が余っていますから、00年代初期のころは、超低金利のまま、不動産投資の頭金も要らず、物件取得の初期費用(不動産手数料、登記費用、不動産取得税、修繕費)まで含めたオーバーローンも盛んだったのでした。

つまり00年代初期のころは、一銭もお金がなくても、サラリーマンとしての属性さえクリアできれば、「お金持ち」になれる道が開かれていたのです。

金融機関も、物件の家賃収入が高く、その範囲内のローン返済額に収まっていれば、立派な黒字事業とみなして、融資の大盤振る舞いにも応じてくれたからです。

これこそ、人生のチート化戦略でしょう。

年収500万円にも満たない、しがないサラリーマンに対してでも、数千万円から1億円に届くような融資を実行し、次々と億万長者になれるように協力してくれたわけです。

空室が少なければ、それだけキャッシュフローも増えていきます。

ただし、早目に始めた人は、「インカムゲインの時間」を味方につけ、借金の額も大幅に減っているでしょうが、あとから参入して莫大な借金をしている人の今後の出口は、まだ見通せません。

不動産投資は、借金をあらかた返して、いつでも残金返済も完了出来るという盤石なレベルに行かないと、「成功」とはいえないからです。

チート化戦略は、みんながやり始めたら、投資物件の数も少なくなって、ブルーオーシャンからレッドオーシャンに変わってしまうからです。

しかし、貧乏サラリーマンから、こうした不動産投資によって億万長者になれる道がある──ということは、「人生のチート化戦略」を立てる上でも、大いに参考になる事例でしょう。

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