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「ビットコイン投資は競馬と同じ」人工知能に相談したら返ってきた3つの警告=矢口新

仮想通貨の暴騰が止まらない。イーサリアムは過去1年間で1,500%の上昇、ドージコインは年明けから100倍以上。この仮想通貨の動きについてAI(人工知能)に質問をしたところ、人間よりも信頼できる返答が出てきた。( 『相場はあなたの夢をかなえる ー有料版ー』矢口新)

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プロフィール:矢口新(やぐちあらた)
1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。アストリー&ピアス(東京)、野村證券(東京・ニューヨーク)、ソロモン・ブラザーズ(東京)、スイス・ユニオン銀行(東京)、ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)にて為替・債券ディーラー、機関投資家セールスとして活躍。現役プロディーラー座右の書として支持され続けるベストセラー『実践・生き残りのディーリング』など著書多数。

止まらぬ仮想通貨への資金流入

仮想通貨への資金流入額は4月の最終週に4億8,900万ドルと、今年2月以降で最大だった。

うちビットコインが4億4,170万ドルで、年初からの流入額は42億ドルとなった。イーサリアムへの流入額は3,020万ドルだった。イーサリアムは3日に初めて3,000ドルを突破、4日には一時3,528.54ドルと最高値を更新した。過去1年間では約1,500%の上昇である。

仮想通貨全体の1-4月の流入額合計は54億5,000万ドルで、運用資産残高は647億ドルとなった。2020年末時点の190億ドル、19年の26億ドルから急増している。

5日にはドージコインが一時0.69ドルと史上最高値を付けた。年明けから100倍以上で、この5日間だけでも2倍以上に高騰した。時価総額は約900億ドル(109倍すれば円貨)となった。他の仮想通貨同様、特定の資産とは結びついておらず、決済での利用もほとんど不可能だ。

AIに投資の相談

こうした仮想通貨を含む投資運用について、米誌マーケットウォッチがAIの「GPT3」に質問している。以下、マーケットウォッチとGPT3の問答を翻訳して掲載する。

マーケットウォッチ(以下MW)「仮想通貨への投資はどうすればいい?」

GPT3「トライすることはいいでしょう。しかし、投資資金を失うリスクを負いたくないならば、競馬に賭けるのと同様の認識が必要です。」

MW「では、伝統的な資産への投資はどうか?」

GPT3「モダン・ポートフォリオ理論はブラックボックスで、リスク許容の数値を伝えれば投資配分が決まります。ほとんどの人はブラックボックスの中身を知らず、正しい判断をするとは信じていません。」

MW「金(ゴールド)は良い投資物件なの?」

GPT3「私はほぼいつも金はひどい投資物件だと答えています。理論的に金投資は安定しないことを示唆しています。」

MW「最後に何か助言は?」

GPT3「投資は極めて単純です。しかし、それは簡単であることを意味しません。覚えていて欲しいことは、(1)分散する、(2)コストと税金を低くする、(3)方針を変えない、の3つです。もし、あなたが投資運用の知識の向上を真剣に願うならば、1冊の本を読んだり1つのビデオ見たりするだけではなく、はるかに多くの時間をかける必要があると言えます。」

出典:Artificial intelligence has advanced so much, it wrote this article – MarketWatch(2021年4月5日配信)

Next: AIの助言は、人間の助言よりも的確に思える

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