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尾身会長を「飼い犬」と勘違い。噛まれた政府関係者たちが一斉に吠えるワケ=栗原将

コロナ感染症対策分科会の尾身会長が五輪開催に懸念を示したことで、政府関係者を中心に痛烈な批判が相次いでいます。批判する側からすれば、「飼い犬に噛まれた」という感情なのでしょう。では、尾身会長側の心境はどうでしょうか。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

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一部政治家は、尾身先生を飼い犬くらいに思っている

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長の、東京五輪開催への懸念発言が大きく取り上げられています。

個人的に感じたのは、典型的な日本社会あるあるだな……ということです。

与党政治家の一部は、「飼い犬に噛まれた」と思っているのではないでしょうか。

このような政治家とか、コロナ対策以外でも政府の諮問機関とか、企業の社外取締役や監査役も似たようなものかもしれませんが、雇う側が期待していることは明確です。

「お手と言えばお手をしてきて、お座りもする。だけど、博士号とか専門家の肩書きがある」そういうことです。

それで、政府なり企業なり、自分たちのやりたいことに批判的な勢力を抑え込むために、このような諮問機関とか顧問を利用するわけです。

このような「先生」に求められるのは、ガチの専門性・科学的な発言というよりも、政治的センスとか、空気を読むことになります。そのため、純粋な学者たちからはけっこう笑われたりしている場合もあるようです。

まるで社外では通用しないサラリーマン?

社外では通用しないサラリーマンと似ているのですが、政府委員・顧問みたいな人に意外と多くいます。

社外で通用するスキルとか論文はなくても、空気が読めて茶坊主的な能力はあるので、重用されている「先生」というのは意外と多いものです。

テレビのワイドショーやコメンテーターの中にも見かけますが、番組ディレクターが求めることを語る、つまり空気を読む能力があるので、重宝がられているのです。

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