「悪徳両替商」ロシアと世界はビジネスをしなくなる
ロシアが仮にデフォルトを乗り切ったとしても、国際金融界からは完全に締め出しを喰らいます。
過去のクリミア侵攻以来、クレディ・スイスなど一部の金融機関を除いてロシアへのエクスポージャー(与信額)は減少していましたから、今回の債権が焦げ付いても、過去のLCTM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)破綻のようにはならないと言われています。
ですが、ロシアが今回のような、いわば“悪徳両替商”みたいな振る舞いを行えばどうなるでしょう。加えて、別の記事では、経済制裁をしている国の債権について「報復的な意味合い」でルーブル建て返済をするとも報道されていました。このような国に対して、世界はもう投資もビジネスでの進出も二度としようとは考えないでしょう。
せめて、ロシア側から、「外国に置いてある我が国の外貨準備で返済させてください」くらいの交渉を持ちかけるような文明的な対応を期待したいところでしたが、到底、無理なようです。
ということで、ロシアは現在、デフォルトは何とか避けようとなりふり構わずやっているのですが、現実にデフォルトとなる可能性は高くなっています。
仮に逃れても、国際金融からの締め出しも決定的と見てよいかと思います。
image by:Maria Oleinikova / Shutterstock.com
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『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』(2022年3月7日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。