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AIを見抜くAIは作れるか?卒論「AI代筆」問題で中国の教育現場は大混乱…日本はどう対応すべきか=牧野武文

どうやってAIの仕業だと見抜く?中国の大学がやった2つの施策

結局、この学位法改正案のAI代筆部分は、時期尚早として先送りになりました。しかし、これを受けて、各大学は2つの施策を一斉に取りました。

ひとつは、AI利用のガイドラインを定めたことです。どのような場合に使ってよく、どのようなことに使ってはいけないかを明確にしようとしています。

もうひとつは、AI度検査ツールの導入です。レポートや論文を入力すると、そのAI代筆割合をレポートしてくれるツールです。多くの大学では、ただ導入をして、学生が自分の参考にしたり、検査ツールの使い方を考える上でのデータにしようとしていますが、問題なのは、勇足で「検査ツールでAI度が一定以上のレポートや論文は受理しない」というルールを設けてしまった大学があります。四川大学、華中科技大学、天津科技大学、福州大学などです。

このような大学では、学生から悲鳴があがっています。なぜなら、AIはほとんど使わず、自分で一生懸命書いたレポートや論文が、基準値以上と判定されてしまい、受理されないという問題が起きているからです。

今回は、アンソロピックのレポートをご紹介して、学生がどのようにAIを活用しているのかをご紹介します。そして、AI検査ツールの原理についてご紹介し、中国の大学で起きている「自分で書いた論文がAI代筆だと判定される」悪夢についてもご紹介します――

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  • vol.281:AIスマートフォンの現在。アップル、グーグル、サムスン、中国メーカーの動向(5/19)
  • vol.280:中国人の7割は所得税を支払っていない。中国政府はどこからお金を持ってきているのか(5/12)
  • vol.279:人型ロボットの開発はどこまで進んでいるのか。自動車メーカーとロボットの親密な関係(5/5)

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  • vol.277:5Gカバー率は98.1%それとも1.13%?高徳地図を通じて見るインフラ整備の差(4/21)
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  • vol.275:一人旅。自分のために旅を楽しむ。大きく変わった中国人インバウンド旅行客(4/7)

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  • vol.274:自動運転時代が始まった。自動運転の課題を中国はどのように克服しようとしているのか(3/31)
  • vol.273:東南アジアでは強くても、日本と韓国では弱い中国製品。中国企業の輸出戦略はタイムマシンモデル(3/24)
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  • vol.261:AIを1000人、マインクラフトの町に住まわせてみたら。文明が生まれた。合議制AIエージェントの可能性(12/30)
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  • vol.259:中国EVは過剰生産に陥っているのか。赤字経営でも値下げをするNEVメーカーが描く未来展望(12/16)
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  • vol.257:BYDはなぜ強い?答えは、コア技術+エンジニアの合理性を活かした経営(12/2)

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2025年1月配信分
  • vol.265:オーストラリア戦略政策研究所からの警告。中国の先端技術独占が限界を突破(1/27)
  • vol.264:ドローンを活用するのはもはや常識。農業から公共、医療まで、60の活用事例(1/20)
  • vol.263:低空経済はどこまで進んでいるのか。主役はeVTOL(電動垂直離着陸機)による旅客輸送と貨物輸送(1/13)
  • vol.262:2024年に話題になった消費関連の7つのキーワード。C2Mの傾向がますます深まっている(1/6)

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2024年11月配信分
  • vol.256:中国企業が参入すると低価格競争が始まる。東南アジアのどの国でこの悪性の競争が起こりやすいのか(11/25)
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2024年10月配信分
  • vol.252:中国でも生成AIの幻滅期に。AIはエージェントに進化をする。アリペイ、タオバオの取り組み(10/28)
  • vol.251:人類が体験したことがない速度で進む中国の高齢化。シルバービジネスに有用な考え方とは(10/21)
  • vol.250:アップル税をめぐってテンセントとアップルが深刻な対立。最悪の場合はWeChatの配信停止も。アップストアの問題とは(10/14)
  • vol.249:スターバックスがカフェ競争から離脱。外資系飲食チェーンに圧倒的に足りていない製品イノベーション(10/7)

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2024年9月配信分
  • vol.248:ピンドードー、Temuはなぜ常識外れに安いのか。中国で始まっているBOPビジネスの拡大(9/30)
  • vol.247:所得は増え、物価もあがり、消費も増えている。それでもデフレだと言われる中国経済の謎。鍵は、口紅効果と消費のドーナツ化(9/23)
  • vol.246:インフルエンサーの時代は終わった。私域×KOCマーケティングの3つの原則。名創優品の事例から(9/16)
  • vol.245:アップルの生産拠点は中国からインドへ。そして再び中国へ。アップルが描くアジアサプライチェーンの布陣(9/9)
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2024年8月配信分
  • vol.243:クッキー規制により大変革が起きているネット広告。中国で進むファーストパーティーデータとO2O(8/26)
  • vol.242:中国越境ECvs巨人アマゾン。Temu、SHEINの低価格攻勢とアマゾンの攻防(8/19)
  • vol.241:小米SU7誕生秘話。勇気とは恐れない心ではなく、恐れに直面しても揺らがない心(8/12)
  • vol.240:AI時代にいちばん不足するのは電力。中国はどうやって電力を増やそうとしているのか。「東数西算」工程とは(8/5)

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2024年7月配信分
  • vol.239:中国の3人の天才少年。30代のイノベーターが中国スタートアップの流れを変えた(7/29)
  • vol.238:中国チェーンはなぜ原宿に出店をしたがるのか。原宿に出店する4社で異なる海外戦略(7/22)
  • vol.237:Soraを超えたビデオ生成AI「Kling」(クリング)。その6つの優れた特長(7/15)
  • vol.236:BYDは日本市場で地位を確保できるのか。BYDの本当の黒船「DM-i」技術とは(7/8)
  • vol.235:中国で人気爆発のサイゼリヤ。「安さ」だけではない、サイゼリヤの飲食版SPA(7/1)

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2024年6月配信分
  • vol.234:Temuはなぜ常識を超えて安いのか。創業者の「資本主義の逆回転」と安さの本質(6/24)
  • vol.233:課題噴出の中国ライドシェア。過当競争により業績悪化、運転手のモラル低下(6/17)
  • vol.232:中国市場でiPhoneのシェアが急減。2世代遅れのファーウェイが性能でiPhoneと肩を並べることができている秘密(6/10)
  • vol.231:中国のインバウンド旅行が7割まで復活。旅行ガイドの中心になる小紅書(6/3)

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2024年5月配信分
  • vol.230:中国のペット事情と小紅書。アンテナショップとして活用される小紅書(5/27)
  • vol.229:平替とはどのような消費行動か。影響を受けるブランドと受けないブランド(5/20)
  • vol.228:EVの普及シナリオはどのようになるのか。中国のEVシフトを振り返る(5/13)
  • vol.227:発売後27分で完売をした小米初のEV「SU7」。創業者、雷軍のしたたかなプレゼン術(5/6)

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2024年4月配信分
  • vol.226:自動運転はどこまで進んでいるのか。公道テストで99.56%をマークする実力(4/29)
  • vol.225:成長してきたWeChatのライブコマース。新興ブランド、中年男性ターゲットに強い特徴(4/22)
  • vol.224:TikTokは米国で配信禁止になってしまうのか?米国公聴会で問題にされた3つのこと(4/15)
  • vol.223:電気自動車EVはオワコンなのか?中国で克服されるEVの弱点(4/8)
  • vol.222:儲かるUI/UX。実例で見る、優れたUI/UXの中国アプリ(4/1)

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image by: TZIDO SUN / Shutterstock.com
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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード 』(2025年5月26日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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