アセンテック<3565>は10日、AIエージェントやバーチャルヒューマンの実行環境インフラとして最適化された「AIエッジ・サーバ」の開発を進める意向を明らかにした。これは同社のリモートアクセスインフラ「リモートPCアレイ・アーキテクチャ」を基盤とし、生成AIをオンプレミスで活用するためのプラットフォームとなる。
開発の背景には、クラウドベースの生成AI活用に伴うセキュリティリスク、応答遅延、従量課金によるコスト増大といった課題がある。新サーバはこれらの課題に対応し、インターネットを介さないクローズドネットワークによる情報漏洩リスクの低減、施設内での高速な応答性の実現、さらにはコスト削減を図るものとなっている。
「AIエッジ・サーバ」は2U筐体に4~5台のNVIDIA製AI向けGPUを搭載し、LLM/RAG処理用サーバと複数のフロントエンド処理用ボットサーバを一体化する構成で、バーチャルヒューマンに最適な処理基盤を提供する。製品の発表および販売開始は2026年4月~5月を予定している。
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