■事業概要
1. 事業内容
ムービン・ストラテジック・キャリア<421A>は、コンサルティングファーム、戦略系・IT系・M&A・PEファンドなどのプロフェッショナルファーム向けハイエンド人材紹介を主軸とする有料職業紹介事業を営む。収益は成功報酬型で、求人企業から得る紹介手数料は求職者の転職後の年収に一定割合を乗じたものであり、顧客企業への入社が決定した時点で「成約」となり、売上高は入社日に計上される。成約から売上計上までにはタイムラグが生じる構造である。
成功報酬型のため、新規契約のハードルが低く、顧客の採用ニーズの変化に応じて機動的に顧客ポートフォリオを入れ替え、積極採用中の顧客へシフトして深耕営業を行う点も特徴である。また、「コンシェルジュデスク」を通じ、過去登録者へのフォローによる再稼働を促している。
自社データベースの活用による収益が売上の8割、高収益体制を構築
2. ビジネスモデル
同社のビジネスモデルは、自社運営サイト(「Movin’ Strategic Career Consultant転職」「Movin’ Strategic Careerファンド・M&A金融転職」「Movin’ Strategic Careerポストコンサル転職」など)や外部サイトを通じて求職者を集客し、人材紹介サービス(「movin’」及び連結子会社による「Agent1」)を介して求人企業に紹介する構造である。求職者が顧客企業に転職した場合、転職後の年収に一定割合を乗じた紹介手数料を求人企業から収受して売上高に計上する一方、外部サイト経由で獲得した求職者を紹介した場合は、紹介手数料の一定割合をデータベース利用料として外部サイト運営会社に支払い、売上原価として計上する。
報告セグメントは人材紹介の単一セグメントであるが、売上は求職者の獲得経路別に分けられる。2025年12月期の売上構成比は、自社データベースの活用により生じる収益が79.1%、外部媒体の利用により生じる収益が20.9%となっており、自社集客の比率が高いことが特徴である。そのため、外部サイト運営会社へ支払う手数料(売上原価)が低く抑えられ、売上総利益率は95.3%(2025年12月期実績)と高水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉俊輔)
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