■要約
1. 2026年12月期中間期の業績概要
サイバーリンクス<3683>の2026年12月期中間期の連結業績は、売上高10,160百万円(前年同期比14.8%増)、定常収入4,730百万円(同11.3%増)、営業利益1,446百万円(同45.9%増)、経常利益1,443百万円(同45.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益967百万円(同43.5%増)となり、ほぼ計画に沿った結果となった。売上高・定常収入・経常利益はいずれも中間期として過去最高を記録した。セグメント別では、流通クラウド事業は、クラウドサービスが順調に拡大したことで定常収入が拡大し増収となったが、体制強化に向けた人員増及び賃上げなどの待遇改善等によりセグメント利益は微減益となった。官公庁クラウド事業は、自治体基幹システム標準化案件、文書管理システム、防災行政無線工事案件等が進展し、増収・大幅増益となった。トラスト事業は、国家資格の審査システムの受託開発案件の進行等により増収となり、損失額が縮小した。モバイルネットワーク事業は、売上高は前年同期並みを確保したが、インセンティブ体系変更や、販売促進費の増加、給与水準引き上げに伴う人件費増等で減益となった。
2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は、売上高19,238百万円(前期比6.1%増)、定常収入9,624百万円(同10.2%増)、営業利益1,909百万円(同3.4%増)、経常利益1,900百万円(同2.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,308百万円(同0.3%増)を見込んでおり、期初予想と変わっていない。M&Aや開発投資による償却負担が継続するものの、これらを吸収し、3期連続の営業増益を見込む。経常利益は売上高とともに3期連続での過去最高更新を目指す。セグメント別では、流通クラウド事業は定常収入の積み上げなどにより増収増益を予想する。官公庁クラウド事業は引き続き自治体DX案件を取り込むことで増収を確保し、(株)シナジーの取得に伴うソフトウェア償却の終了も寄与し増益を見込む。トラスト事業は「CloudCerts」の拡大、大型受託開発案件により増収・黒字化を見込む。モバイルネットワーク事業は、端末の高価格化等により微増収の見込みであるが、インセンティブ体系変更等の影響により減益を予想している。通期では増益の見込みであるが、下期だけを見ると大幅減益予想となっていることから、かなり控えめな予想と思われ、上方修正の可能性があると弊社では見ている。
3. 中期経営計画
同社は2030年12月期を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画を発表している。「人々の豊かな暮らしに貢献し、誰からも選ばれるITカンパニーへ。」というビジョンのもと、最終年度である2030年12月期には売上高221億円、定常収入126億円(定常収入比率57.1%)、経常利益30億円(経常利益率13.6%)、ROE13%以上という高い数値目標を設定している。上記のように初年度の上期の業績がほぼ計画線で着地したことから、現時点でこれらの目標値は変わっていない。今後は、中期経営計画の進展に伴い、同社が定性的にも数値的にもどのような変革を遂げるかが注目される。
■Key Points
・2026年12月期中間期は45.8%の経常増益
・2026年12月期は3期連続の営業増益を予想
・中期経営計画では2030年12月期に売上高221億円、経常利益30億円を目標
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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