2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■半導体やAI関連株の売り一巡後の底堅さを見極め
■パナソニックHD、AIインフラ需要が好調、業績予想と配当を上方修正
■トヨタ自<7203>自動運転タクシー、米ウェイモと共同で来年に
■半導体やAI関連株の売り一巡後の底堅さを見極め
2日の日本株市場は、半導体や人工知能(AI)関連株の売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。10月30日の米国市場はNYダウが572ドル安、ナスダックは747ポイント安だった。インテルやアマゾン・ドット・コムの決算を受けた下落により、人工知能(AI)投資の採算性に対する警戒感が強まった。シカゴ日経225先物は大阪比890円安の62600円。円相場は1ドル=157円50銭台で推移。
日経225先物はナイトセッションで61860円まで売られる場面もみられ、終盤にかけて下げ幅を縮めているが、それでも日中比1070円安の62420円で終えていた。米国ではエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、サンディスクなど半導体やAI関連株の下げが目立つなかでフィラデルフィア半導体(SOX)指数の下落は7%を超えている。こうした流れから東京市場においても指数インパクトの大きい半導体などの下げが日経平均株価の重荷になりそうである。
前週はアドバンテスト<6857>が決算評価から買われる場面もみられたが、週末は下落に転じていた。30日には東エレク<8035>が予想を上回る決算を発表し、ADR(米国預託証券)では2%あまり上昇している。ただ、同社はPTS(私設取引)で一時1万円を超えていたこともあり、決算反応が限られるようだと投資家の市場心理を冷ます形となり、他の半導体やAI関連株の下げにつながりそうである。
また、3日は文化の日の祝日で休場になるほか、米国では中間選挙を控え、日本時間の4日に投開票が行われることで、ポジションを持ち越す動きは限られるとみられ、短期的な値幅取り狙いの売買にとどまりそうだ。物色は低位材料株などでの短期値幅取り狙いのほか、内需系の一角にシフトしやすいだろう。
そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、日アビオ<6946>、日特殊陶<5334>、日進工具<6157>、旭有機材<4216>、NITTAN<6493>、丸文<7537>、エンプラス<6961>、TOTO<5332>、ストライクグループ<6196>、中国塗料<4617>、稀元素<4082>、ワコム<6727>、TDK<6762>、明電舎<6508>、積水化<4204>、東エレク、パナHD<6752>などが注目される。
■パナソニックHD、AIインフラ需要が好調、業績予想と配当を上方修正
パナソニックHD<6752>が発表した2027年3月期第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高が前年同期比7.1%増の4兆925億円、営業利益が2.2倍の3632億円となった。AIデータセンター向け蓄電システムや電子部品の需要拡大に加え、構造改革による固定費削減や価格改定などが寄与した。通期営業利益予想を5900億円から7100億円、最終利益を4500億円から5400億円に上方修正。年間配当予想も54円から70円に増額した。AIインフラ関連事業の成長加速と収益構造の改善が評価ポイントとなる。
■前場の注目材料
強気材料
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・トヨタ自<7203>自動運転タクシー、米ウェイモと共同で来年に
・村田製作所<6981>5年で1兆円投資、MLCC増産
・三菱重工業<7011>米でガスタービン増産、工場拡張に770億円
・三菱倉庫<9301>阪急阪神エクスプレス買収、国際輸送強化
・SBIHD<8473>三井住友FGと、ステーブルコインで提携、新たなサービス開発
・SCREEN HD<7735>京都に拠点、今年度の設備投資580億円
・三菱電機<6503>常務執行役・マイケル・コルボ氏、海外拡張で持続的成長
・日立<6501>日立エナジー、カナダに変圧器用絶縁材新工場、AIで需要増
・ダイナミクマップ<336A>東芝、協業プログラムに2社決定
・大栄環境<9336>PET樹脂、リサイクル2社買収、資源循環を高度化
・ビジョナル<4194>ビズリーチ、関西の中小物流・建設深耕、専門チーム設置
・JAL<9201>豊田自動織機と、羽田で「レベル4」対応の自動トーイングトラクター検証
・参天製薬<4536>米子会社の眼科医療機器を売却
・京セラ<6971>東京大学と、切削チップを直接冷却、切削油なしで温度制御
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:30 製造業PMI(10月) 前回53.3
<海外>
・10:45 中・Ratingdog製造業PMI(10月) 予想52.0 前回52.1
・14:00 印・製造業PMI確定値(10月) 前回54.9
・17:55 独・製造業PMI確報値(10月) 前回54.2
・18:00 欧・ユーロ圏製造業PMI確報値(10月) 前回52.4
・23:45 米・製造業PMI確報値(10月) 前回56.0
・24:00 米・ISM製造業景況指数(10月) 予想54.7 前回54.5
・24:00 米・建設支出(9月) 予想0.5% 前回0.9%
・米・シカゴ連銀総裁が討論会の進行役を担当
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