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「人工知能が第三次大戦を引き起こす」プーチンが恐れるAIの超進化とは?=浜田和幸

存在感を失いつつあるプーチン大統領が突然、世界の注目を集める発言を行った。何かといえば、「人工知能(AI)が第三次世界大戦を引き起こす」というのだ。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2017年11月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

来る第三次世界大戦では「AIロボット兵」が生身の人間を圧倒する

プーチン大統領の注目発言

ぶっちゃけ、このところ存在感が薄れがちなロシアのプーチン大統領だ。北朝鮮問題についても習近平主席にお株を取られ、トランプ大統領からも安倍首相からも距離を置かれるようになった。

そんなプーチン大統領が突然、世界の注目を集める発言を繰り出した。何かといえば、「人工知能(AI)が第三次世界大戦を引き起こす」というのだ。

去る9月、ロシアの学生を集めた会合での発言である。

曰く「AIはロシアの未来を変える。しかし、それはロシアに限らない。人類の未来をも変えるだろう。AIを制する者が世界を牛耳ることになる」。

未来予測で定評、米テスラ社長も同調

アメリカのテスラモーターズを率いるマスク社長は未来予測の正確さで知られる存在だが、彼も同様な見方を明らかにしている。

プーチン大統領の発言に触発されたかのように、自らのブログで次のように語っているからだ。

曰く「ロシアも中国もコンピューターサイエンスに資金と人材を投入している。もちろん、アメリカも世界中の国々も負けてはいない。問題は人工知能(AI)の開発競争が激化する結果、第三次世界大戦に発展する可能性が高いということだ」。

まさに、プーチン大統領の見方を裏付けるようなもの。

しかし、SFの世界ならともかく現実の世界で、AIが人類を戦争の危機に追いやる時代が来るのだろうか。

とはいえ、プーチン大統領の独り言ならいざ知らず、未来予測の正確性で85%という記録を誇るマスク社長の発言となると聞き流すわけにはいかない。

人間を凌駕しつつあるAI

確かにロボットやドローンの存在は大きくなる一方だ。言うまでもなく、AIはさまざまな分野で人間を凌駕しつつある。チェスや碁の世界に止まらない。

実は、アメリカでは法律業務の大半は既にAIに委ねられている判例調査に始まり、複雑な契約交渉もAIがこなすようになった。

ぶっちゃけ、記憶力や判断力では人間は太刀打ちできない

Next: 研究が進むロボット兵。第三次世界大戦は「AIと人間の戦い」に

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