2026年5月14日に発表された、サークレイス株式会社2026年3月期通期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
エグゼクティブサマリー

古川光瑛氏:サークレイス株式会社取締役CFOの古川光瑛です。2026年3月期通期決算についてご説明します。
まずは、エグゼクティブサマリーです。当社として特に強調したい点を3つにまとめました。最初は、スライド上段に記載されている収益の源泉となる対応可能テクノロジーについてです。
当社は、最新のITトレンドを踏まえ、成長が見込まれる領域への事業展開を推進しています。AI関連案件の拡大を図るとともに、Salesforce事業では市場の変化を踏まえ、AIおよびデータ活用領域を中心とした事業構造改革を進めました。また、AI活用に必要な業務プロセスとデータ連携の自動化を支援する「Workato(ワーカト)」のご提案も可能となっています。
続いて、左下の売上高についてご説明します。2026年3月期の売上高は45億4,000万円となり、前年比19.4パーセント増で着地しました。通期計画46億円に対する達成率は98.7パーセントです。
次に、右下の営業利益についてご説明します。新規事業への投資および本社移転に伴う一時的な費用を織り込みながら、営業利益は2億6,600万円となり、前年比30.7パーセント増を記録しました。
2026年3月期 通期 連結決算ハイライト

決算ハイライトです。売上高は45億4,000万円で、前年比19.4パーセントの増収となりました。営業利益は2億6,600万円で、前年比30.7パーセントの増益となっています。
Salesforce事業では、市場環境の変化を踏まえ、AIおよびデータ活用領域を中心に事業構造改革を推進しています。また、ServiceNow事業およびSaaSサービス「AGAVE」事業が成長し、グループ全体の成長と収益性の改善に寄与しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は2億700万円となり、前年比プラス13.0パーセントの増益となりました。社員数は前期末比で14名増加し、370名となっています。引き続き、成長に向けた人材投資と組織体制の強化に取り組んでいます。
損益計算書サマリー

損益計算書のサマリーをご説明します。売上高は45億4,000万円となり、前年比19.4パーセントの増収でした。営業利益は2億6,600万円で、前年比30.7パーセントの増益となっています。特に第4四半期は2億5,400万円を記録し、前年同期比68.3パーセント増と大きく伸び、通期の増益を牽引しました。
「AI&Data Innovation」および「SaaSサービス(AGAVE)」の両セグメントで増収を達成しました。また、ServiceNow事業およびSaaSサービス(AGAVE)事業の伸長が利益成長に大きく寄与しています。親会社株主に帰属する当期純利益は2億700万円となり、前年比13.0パーセント増の着地です。
特に第4四半期は2億300万円を記録し、前年同期比78.9パーセント増と大きく伸長しました。当期純利益の通期計画に対する達成率は90.4パーセントとなりました。
売上高推移(連結)

売上高の推移についてご説明します。通期の売上高は45億4,000万円で、前年比19.4パーセントの増収となり、年間を通して成長を継続しています。第4四半期の売上高は13億3,800万円で、前年同期比21.4パーセント増加し、四半期ベースで上場以来、過去最高の数字を記録しました。
Salesforce事業、ServiceNow事業、Microsoft Azure & MSPP / xP&A、SaaSサービス(AGAVE)のすべてにおいて前年比増収となり、グループ全体で成長領域が拡大しています。
営業利益推移(連結)

営業利益の推移についてご説明します。通期の営業利益は2億6,600万円で、前年比30.7パーセントの増益となりました。特に第4四半期は営業利益が2億5,400万円となり、前年同期比68.3パーセント増加し、四半期ベースで上場以来の過去最高を記録しています。第4四半期単体の営業利益率は19.0パーセントに上昇し、通期・四半期ともに収益性が大きく改善しました。
収益性(連結)

収益性についてご説明します。スライド左下のグラフは、前期の営業利益から今期の営業利益への変化を示すウォーターフォールグラフです。また、右下のグラフは、第3四半期までの累計営業利益に対して第4四半期でどの項目やセグメントが営業利益を積み上げたかを内訳として表現しています。
ServiceNow事業およびSaaSサービス(AGAVE)事業の収益性向上が、グループ全体の利益成長に大きく貢献しました。Salesforce事業では、カスタマーサクセス領域の強化とAI・データ活用案件の拡大を通じて、事業構造改革を推進しました。
2026年3月期に取り組んだ収益性改善を踏まえ、2027年3月期の利益成長につなげるとともに、成長投資を継続しながら、さらなる収益向上を目指します。
Salesforce事業

Salesforce事業の進捗についてご説明します。Salesforce事業の通期売上高は30億9,800万円となり、前年比6.7パーセントの増収となりました。
新規開発領域では市場環境の変化が続く一方で、既存のお客さまにおけるカスタマーサクセス(保守運用および定着化)の領域を中心に、AIやデータ活用による業務改善案件が拡大しています。
運用高度化や開発効率化のニーズ拡大に対応し、DevOpsやテスト自動化(Copado)などを含む周辺領域への提供を拡大することで、継続的な収益と付加価値の向上を推進します。
ServiceNow事業

ServiceNow事業の進捗についてご説明します。ServiceNow事業の通期売上高は10億4,200万円で、前年比85.7パーセント増と大幅な増収となりました。第4四半期の売上高は3億8,600万円で、前年同期比72.7パーセント増加しており、高い成長を維持しています。
ServiceNow事業においては、生成AIおよびAIエージェントを活用した新規サービスの開発や社内業務変革を推進し、顧客企業のDX推進を支援するAI関連案件が拡大しています。
また、エンジニアおよびコンサルタント職を中心とした採用が順調に進んでおり、AMS(Application Managed Service:運用保守)の提供体制や内製化・運用高度化支援を強化し、新規顧客の獲得と基盤拡大を推進しています。
SaaSサービス

SaaSサービス「AGAVE」についてご説明します。「AGAVE」の通期売上高は1億9,000万円で、前年比25.6パーセントの増収となりました。契約ユーザーID数は1万2,229IDで、前年比5.6パーセント増加しました。中でも、海外給与計算サービスは1,793IDとなり、前年比32パーセント増加し、成長を牽引しています。
第4四半期では、DXコンサルティング案件の獲得や第3四半期からのリード案件が受注に至ったこと、一部契約更新に伴う利用料の改定が売上の成長に寄与しました。
また、ユーザーイベントや定期セミナー、導入事例の公開を通じて、お客さまとの接点を強化し、新規のお客さま獲得を見据えた活動を推進しています。
連結貸借対照表サマリー

連結貸借対照表のサマリーについてご説明します。自己資本比率は60パーセントを超える高い水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
2026年3月期 IRニュースサマリー(2026年5月14日現在)

2026年5月14日時点の主なIRニュースについて順にご説明します。
サークレイスと関西大学 ビジネスデータサイエンス学部、 AI・データを活用できる次世代人材の育成のため協定を締結 (2026/3/12リリース)

当社は、社会課題解決に資する人材育成を推進する関西大学ビジネスデータサイエンス学部と連携し、AI・データを活用できる次世代人材を育成する協定を締結しました。
ビジネス、データサイエンス、実践知を兼ね備えた人材の育成を加速し、企業のDX推進とデータ活用の高度化、日本の産業競争力強化に取り組んでいきます。
サークレイス、ポリプラスチックスにAI自動モニタリングを導入、データを起点に現場が改善へ動くデータドリブンな組織を実現 (2026/3/17リリース)

当社は、ダイセルグループの一員として各種ポリマーおよびプラスチックの製造販売を手がけるポリプラスチックス株式会社と協業を開始しました。
現場の意思決定の高度化を図るとともに、「気づき」「分析」「アクション」を自走できるデータドリブン組織の実現を推進し、ポリプラスチックス社のデータ文化醸成を加速していきます。
サークレイス、Salesforce主催のグローバル表彰にて、Japan/KR(日本・韓国)のInstructor Kudosに認定講師が選出 (2026/3/24リリース)

Salesforce社が主催するグローバル表彰において、日本・韓国のリージョンで「Instructor Kudos」に認定講師が選ばれた件についてご説明します。
「Instructor Kudos」は、Salesforceのグローバルミーティングにおいて、各リージョンから直近で最も高く評価された講師1名を選出する表彰制度です。
この度、当社サークレイスから西脇杜直がJapan/KRリージョンを代表する講師として選出されました。
サークレイスとFREEDIA、CAIO(Chief AI Officer)向け、AIサービス提供のための包括的提携(2026/4/2リリース)

当社サークレイスと株式会社FREEDIAが、Chief AI Officer(CAIO)向けAIサービス提供のための包括的提携を開始したことについてご説明します。
当社はFREEDIA社とCAIO向けAIサービスを包括的に提供する提携を締結しました。本提携により、AIによる経営変革を担うCAIO向けAIサービスの提供体制を強化していきます。
サークレイス 、AIエージェント社員「AGENA(アジェナ)」を採用し、業務生産性の向上に向けた取り組みを開始(2026/4/9リリース)

AIエージェント社員「AGENA(アジェナ)」の採用についてご説明します。
当社はAIエージェント社員「AGENA(アジェナ)」を導入し、「AGAVE」のお客さま対応・営業支援領域における業務生産性の向上を目指した取り組みを開始しました。今後、対応業務や対象製品の拡張を進め、蓄積した運用ノウハウをお客さまへの具体的な提案に活用します。
サークレイス、Salesforce Japan Partner Award 2026を受賞(2026/4/10リリース)

Salesforce Japan Partner Award 2026の受賞についてご説明します。
当社は、「Salesforce Japan Partner Award 2026」において「Japan Partner of the Year- 関西 -」を受賞しました。今後もSalesforce Japanとのパートナーシップを強化し、AIおよびデータ活用を通じたお客さまの事業成長支援を推進していきます。
サークレイス、講師2名が「FY27 Trailhead Academy Partner Kickoff & Instructor Awards」にてアワードを受賞(2026/4/30リリース)

「FY27 Trailhead Academy Partner Kickoff & Instructor Awards」での受賞についてご説明します。
本アワードは、Salesforce認定トレーニングにおいて優れた実績と受講者評価を獲得した講師・インストラクターに授与されるものです。
本アワードにおいて、当社の水野元貴が「Best Instructor賞」を、西脇杜直が「Trailblazer賞」を受賞しました。教育サービスで培った知見を社内外の人材育成に活用し、AIおよびデータ活用時代に対応できる専門人材の育成を推進していきます。
2027年3月期 業績予想

2027年3月期の業績見通しについてご説明します。
Salesforce事業およびServiceNow事業の継続成長に加え、「Databricks」関連領域の拡大とグループ内連携によるシナジー創出を通じて、売上高は57億円で前年比25.5パーセント増を計画しています。
営業利益は5億7,000万円で前年比114.1パーセント増を見込み、中長期的な成長を見据えた投資を継続しながら、営業利益率10.0パーセントを計画しています。
2027年3月期売上高構成

売上高の構成についてご説明します。
相対的に成熟市場にあるSalesforce事業では、前年比11.4パーセント増の33億2,000万円を計画しています。成長中および今後需要が高まる領域であるServiceNow事業およびDatabricks / Microsoft / xP&Aでは、それぞれ前年比40.8パーセント増、129.8パーセント増と、大きな成長を見込んでいます。
SaaSサービス(AGAVE)事業については、前年比25.7パーセント増となる2億4,000万円の成長を計画しています。
会社概要

会社および事業概要についてご説明します。当社サークレイスは、2012年に設立しました。社員数は、2026年3月31日時点で370名です。
Corporate Philosophy

当社は企業理念として「Transforming Tomorrow thru Disruptive Technology!」を掲げています。グローバルの最先端テクノロジーを通じて、お客さまとともに経営変革を実現し、社会課題を解決していきます。
サークレイスグループおよび出資先(出資予定先)の全体像

サークレイスグループおよび出資先、出資予定先の全体像についてご説明します。
サークレイスグループは、お客さまのIT経営課題に対し、グループシナジーを最大限に活かし、全方位から最適なソリューションを提供していきます。
現時点では、サークレイスに加え、連結子会社としてアオラナウ株式会社とベトナム法人であるCirclace HTの2社を抱え、3社でグループを構成しています。
また、Synthesy株式会社およびarcbricks株式会社の2社については、現時点では非連結ですが、今後の事業進捗や収益貢献を見極めながら、将来的な連結化を視野に入れ、グループ内連携を強化していきます。
これら2社が連結子会社となることで、中長期的な連結業績への貢献が見込まれます。
当社事業の全体像

当社事業の全体像についてご説明します。
当社は、大きく2つの事業セグメントで構成されています。1つ目はSalesforce事業、ServiceNow事業、Databricks事業、マイクロソフト関連および経営伴走支援事業を中核とする「AI&Data」です。
2つ目は、自社SaaS製品「AGAVE」の開発・販売・コンサルティングを中心とした「SaaS」です。
当社の事業ポートフォリオと成長戦略

当社の競争力の源泉と成長戦略についてご説明します。まずは、当社の事業ポートフォリオと成長戦略についてです。
当社では、次世代、成長、基盤および再構築のサイクルを位置づけており、これらのサイクルに基づいて事業推進および投資の是非を判断しています。
現在、投資を継続している領域として、arcbricks社が担うデータ活用およびデータガバナンスの事業、次世代と位置づけているAI活用および経営変革支援の領域、さらにお客さまの現場で伴走型支援を行うFDE(Forward Deployed Engineering)の領域があります。
世界最先端テクノロジーを活用することで

当社では、世界最先端のテクノロジーを活用し、国内外問わずお客さまの経営変革を実現していきます。
従来の業務効率化に注力したシステム開発に加え、AIなどの最先端テクノロジーを活用したデータドリブン経営とDXの実現に取り組んでいきます。
AI標準企業を実現する価値創造アーキテクチャ

当社は、グローバル標準の業務アプリケーション、データ基盤、AIを連携させることで、ユーザーとの接点から業務プロセスまでをエンドツーエンドで高度化していきます。
また、AIエージェントの活用、データ連携、ワークフローの自動化を組み合わせることで、各業務領域の生産性向上とデータドリブンな価値創出を支援していきます。
AI&データイノベーション戦略、マルチプラットフォームサービス

当社は、AIを活用した積極的な取り組みにより、お客さまのデータドリブン経営とDXの実現をサークレイスグループとしてサポートしていきます。
コンサルティング領域から実装および定着化に至るまで、ワンストップでサービスを提供します。
グローバルのITトレンドに沿ったテクノロジーを採用し、対応可能なサービス領域を業界・業種も含めて積極的に拡大していきます。
以上で決算説明を終了します。ご清聴いただき、ありがとうございました。
