投資信託のスペシャリスト、カン・チュンド氏が読者からの質問にお答え!「どうして無分配のファンドが分配金を出すの?」「積み立て投信の適切な投資金額は?」思わず「へぇ~」となる回答をご紹介します。
無分配ファンドの運用会社が「分配金」を出す意味とは?
投資信託に関する質問! 大石浩一さん(仮名・長野県)
どうして、無分配のファンドが分配金を出してしまうのか教えて欲しいです。
例えば、世界経済インデックスファンドとか……。
カン・チュンドのアンサー!
大石さん、答えは明快です。
運用会社さんは、千代田区霞が関3-2-1の「金融庁」さんに気兼ねしているのです。
分配金という仕組みって(実は)「金融庁」の兄貴分である「財務省」にとって必要不可欠なもの……。
もし、大石さんが投資信託を長期保有し、かつ、分配金という制度がなければ、大石さんがファンドを売らない限り、当局としては、「課税の機会」がないわけですから……。(伝わっていますね?)
つまり、運用会社さんにとって、不定期に「分配金」を出すことは、「金融庁」さんに対するメッセージなのです。
(ちゃんと暗黙のルールを守っていますよ、という)
手取り収入に対する適切な貯蓄額が積み立てを成功に導く
投資信託に関する質問! 幸田隼人さん(仮名・三重県)
カンさんの本を読んで積み立て投信始めました!
カンさんの本では、月5万円、ボーナス月20万円の投資を推奨されていますが、手取り収入に対して、適切な「投資金額の割合」というのはあるのでしょうか?
カン・チュンドのアンサー!
えー、手取り収入に対して、適切な投資金額の割合、というものはありません。
手取り収入に対して、「適切な貯蓄額の割合」があるだけです。
幸田さん、手取り収入に対して、10%程度の「貯蓄」って出来ていますか?
(もし、出来ていれば、自分を褒めてあげましょう!)
その次は、20%の貯蓄を目指すのです。⇒ コレ、適切な貯蓄の割合デス。仮に25万円の手取りだとすると、貯蓄額は5万円になりますね。
この、「毎月コンスタントに残るお金」の、「半分程度」を、まずはつみたて投資に回してみましょう。(すなわち、2.5万円になりますね)
時間が経って、投資に慣れてくれば、「毎月コンスタントに残るお金」の、6割、7割を、つみたて投資に回すようにするのです。
つまり?
つまり、少しずつ、つみたて金額を増やしていけばよい、ということ。
本には5万円と書いていますが、その「数字」に囚われる必要はありません!
『カン・チュンドの 投資信託 テッテイ 攻略法』(2015年6月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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