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「9月・10月は要警戒」菅下清廣氏が読む秋相場。急速な円高、日本株調整の先にある「次の買い場」

円安を追い風に上昇を続けてきた日本株に、変化の兆しが表れている。「経済の千里眼」の異名を持つ経済評論家・投資家の菅下清廣氏は、9月9日に収録した最新の相場コメントで「目先、9月・10月は要警戒」と指摘した。

注目するのは、急速に進む円高、調整局面に入ったAI関連株、そして海運株をはじめとするバリュー株の動向だ。

ただし、菅下氏は日本株の中長期的な上昇シナリオそのものを否定しているわけではない。むしろ調整局面だからこそ、「次の上昇相場」で何を買うかを考えるべきだという。

9月9日時点の菅下氏の相場観から、秋以降の日本株を考える。

プロフィール:菅下清廣(すがした きよひろ)
ストラテジスト(投資戦略家)、投資家、スガシタパートナーズ株式会社代表取締役、学校法人立命館顧問 近畿大学世界経済研究所客員教授。ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」として名を馳せている。「経済の千里眼」との異名も。著書に最新刊『投資脳を磨き、オルカンより儲かる方法 』ほか多数。

※9月18日(金)、菅下清廣氏が登壇するオンラインウェビナー「暴落か、再上昇か――9月相場、運命の分岐点」が開催されます。

  • ウェビナーの詳細・お申し込みはこちらhttps://peatix.com/event/5116497
  • 9月に入って起きた「はっきりとした変化」

    「9月に入ってから、はっきりと変化があります。一番の変化は円高です」

    菅下氏がまず注目するのが、ドル円相場の変化だ。

    これまで日本株を取り巻く大きな潮流の一つだったのが、円安と脱デフレである。

    菅下氏は、円安・インフレを背景とした「資産インフレ」と、世界的な「AI革命」を、近年の株式市場を読み解く重要なテーマとしてきた。

    ところが、その前提の一つである為替に変化が起きている。

    円高がさらに進めば、輸出企業をはじめ日本企業の業績見通しにも影響し、これまでの日本株上昇を支えてきた構図が変化する可能性がある。

    では、この円高は一時的なものなのか。それとも、相場の流れそのものを変える動きなのか。

    ここが秋相場を考えるうえで最初のポイントになりそうだ。

    ドル円「152円台」がひとつの分岐点

    菅下氏が為替を見るうえで注目している水準が、1ドル=152円台だ。

    152円台近辺で円高がピークアウトするのか。それとも、そこを超えてさらに円高が進むのか。

    菅下氏はここを「攻防の分岐点」の一つとして見ている。

    さらに円高が進行する場合には、145~150円のゾーンも視野に入ってくるという。

    為替が大きく動けば、当然ながら株式市場も無関係ではいられない。

    これまで円安の恩恵を受けてきた企業には逆風となる一方、輸入コストの低下などから恩恵を受ける企業も出てくる。

    つまり、円高が進めば「日本株全体がどうなるか」だけではなく、円安局面で買われてきた銘柄から、どこへ資金が移るのかを見る必要が出てくる。

    AI関連株「第1幕」は終わったのか

    為替とともに、もう一つ大きな焦点となるのがAI関連株だ。

    日本株上昇の主役の一つとなってきたAI関連株について、菅下氏は現在を「第1幕」が一服した局面と捉えている。

    代表例として注目しているのがキオクシアホールディングスだ。

    大きく上昇した後に急落した同社株がどこで底を打ち、再び上昇へ転じるのか。

    それは一銘柄だけの問題ではなく、AI関連株全体の「第2幕」が始まるタイミングを探る手がかりの一つになるという。

    AIという巨大な投資テーマそのものが消えたわけではない。

    だからこそ投資家にとって重要なのは、上昇した銘柄を追い続けることではなく、調整がどこまで進めば再び投資対象になるのかを見極めることになる。

    海運株などバリュー株にも変化

    AI関連株が調整する一方で、菅下氏が注目してきたのがバリュー株だ。

    なかでも日本郵船、商船三井、川崎汽船といった海運大手の株価を継続的に追ってきた。

    実際、AI関連株が大きく調整する局面でも、海運株には強い動きを見せる銘柄があった。

    ところが、ここでも円高という新しい変数が加わる。

    為替の変化によって、これまで堅調だった銘柄の業績期待や投資家の評価が変わる可能性があるためだ。

    一方で、配当利回りやPBRなどから見て割安感のある銘柄が再評価される可能性も残る。

    AI関連株からバリュー株へ――という単純な二者択一ではなく、為替や業績を見ながら、これまで以上に個別銘柄を選別する相場になりそうだ。

    「9月・10月は要警戒」

    こうした状況を踏まえ、菅下氏は短期的な株式市場について慎重な姿勢を示している。

    特に警戒しているのが9月から10月にかけてだ。

    株価が調整する可能性に備え、売却できるものは売却して現金比率を高め、「次」に備えることが重要だという。

    これは単純な弱気論とは少し違う。

    菅下氏が重視するのは、相場が下落した後に何を買うのかだからだ。

    株価が上がっている最中に次々と銘柄を追いかけるのではなく、調整局面で次の投資テーマと銘柄を探しておく。

    そして買い場が訪れた時に動く。

    「休むも相場」という言葉があるように、投資しない時間も投資戦略の一部というわけだ。

    円高が続けば「内需株」が浮上する可能性も

    では、次の上昇相場では何が主役になるのか。

    一つの可能性として浮上するのが内需関連株だ。

    円安局面では輸出企業が注目されやすいが、円高が進めば投資環境は変わる。

    これまでの円安メリット銘柄とは異なる業種に資金が向かう可能性も考えておく必要がある。

    その一方で、十分に調整したAI関連株が再び上昇する可能性もある。

    さらに、業績や配当、PBRなどから割安感のあるバリュー株が引き続き評価される可能性もある。

    つまり秋以降は、
    AI関連株の「第2幕」なのか。
    バリュー株なのか。
    それとも円高メリットを受ける内需株なのか。

    どのテーマに資金が向かうのかを見極めることが重要になりそうだ。

    短期は警戒。それでも「日本復活」のシナリオは変わらない

    短期的には慎重な菅下氏だが、中長期では日本経済と日本株について強気のシナリオを描いている。

    菅下氏が最近の大局観として掲げているのが「AI革命と日本復活」だ。

    その資料では、1945年の敗戦、1985年のプラザ合意、そして2025年という「40年」のサイクルに注目。2025年以降を日本が新たな局面へ入る転換点と位置づけている。

    また、2020~22年のコロナショックやロシアによるウクライナ侵攻を経て、2023~25年を「円安」「脱デフレ」へ向かう局面として整理している。

    短期的な円高や株価調整があったとしても、それによって長期的なトレンドまで直ちに終わるとは限らない。

    むしろ重要なのは、
    短期の波動と、長期の大局観を分けて考えること。

    短期的な下落を警戒しながら、その先にある上昇局面に備える。

    これが現在の菅下氏の基本的なスタンスといえる。

    9月18日、秋相場の「次の一手」をどう読む?

    円高はどこまで進むのか。

    日本株の調整局面はいつまで続くのか。

    AI関連株の「第2幕」はいつ始まるのか。

    そして、次の上昇局面では何を狙うべきなのか。

    9月18日(金)、菅下清廣氏が登壇するオンラインウェビナー
    「暴落か、再上昇か――9月相場、運命の分岐点」
    が開催される。

    今回のウェビナーでは、開催直前までのマーケット動向を踏まえながら、短期の相場見通しから中長期の大局観、さらに今後注目すべき投資テーマや銘柄について、菅下氏がチャートを交えて解説する予定だ。

    9月9日時点では「9月・10月は要警戒」とみる菅下氏。

    では、その調整はどこまで続くのか。

    そして、その先に訪れる「次の買い場」をどう見極めるのか。

    秋以降の投資戦略を考えるうえで、その最新の相場観を聞く機会となる。

    菅下清廣オンラインウェビナー

    「暴落か、再上昇か――9月相場、運命の分岐点」

    開催日時:2026年9月18日(金)15:00~16:00

    開催形式:Zoomオンラインウェビナー

    参加費:5,500円(税込)
    ※見逃し配信あり

  • ウェビナーの詳細・お申し込みはこちらhttps://peatix.com/event/5116497
  • (※本記事の内容は菅下清廣氏の見解に基づくものであり、投資の成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。)

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