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ビューテHD Research Memo(1):原価増への対応など収益性改善に注力方針

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■ 要約

1. 会社概要
ビューティカダンホールディングス<3041>は、葬儀の際に利用される生花祭壇等の企画・制作・設営を主力として、生花卸売やブライダル装花を含めた生花事業をコア事業としている。また、M&Aを活用した周辺事業の取り込みによる規模拡大と提案力向上にも積極的に取り組んできた。同社の特長は、広く一般的に普及してきた生花祭壇の先駆者として、長年培ってきた技術力や高いデザイン性に加え、独自の流通システムや大量仕入れを生かした価格競争力にある。葬儀業界においては家族葬や1日葬などの葬儀の縮小化、ブライダル業界では少子化による婚姻件数の減少傾向が続いているが、コア事業である生花事業(生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業)に最大限注力する事業方針の下、物流量の拡大や業務プロセスの効率化、事業間シナジーの創出により、「業界のコストリーダー」としてシェア拡大と持続的な成長を実現していく考えである。足元業績は複合的な外部要因により苦戦が続いているが、収益性改善に注力し、早期回復を目指す。

2. 2026年6月期の決算概要
2026年6月期の業績は、売上高が前期比3.9%減の7,302百万円、営業損失が166百万円(前期は5百万円の損失)と、様々な外部要因が重なったことで減収となり、損失幅が拡大した。主力の「生花祭壇事業」は小規模葬比率が上昇するなかで、平均単価を確保したものの、施行件数の減少が業績の下押し要因となった。「生花卸売事業」についても取扱数量の不安定さと販売単価の軟調な動きにより減収となった。「その他事業」では子会社である(株)SHFの連結除外(譲渡)がマイナス要因となった。利益面でも、各事業が減収となったことに加え、複合的なコスト要因により損失幅が拡大した。とりわけ比重の大きな「生花祭壇事業」の原価増(花材原価・人件費の上昇、輸送費の高騰、円安の影響等)が利益を圧迫した。

3. 2027年6月期の業績見通し
2027年6月期の業績予想について同社は、売上高を前期比1.3%増の7,400百万円、営業利益を10百万円と増収及び黒字転換を見込んでいる。大幅な売上成長を前提とせず、既存事業の収益性改善を1つずつ積み上げ、まずは黒字化を目指す方針である。特に、粗利益率を重視した販売戦略(価格改定及び高付加価値提案等)や原価管理の徹底により損益改善を図る想定である。また、同社は2026年8月に役員報酬の減額を決定しており、経営陣が率先して固定費の抑制と収益性の改善に取り組む姿勢を示している。

4. 中長期戦略
最終年度を迎えている中期経営計画は、1)経営基盤の強化、2)各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)、3)サステナビリティ経営の推進と企業価値向上、を重点施策に掲げてきた。想定外の外部要因により最終年度の目標は未達となる見通しであり、当面は収益性改善に専念する考えである。もっとも、M&A(事業承継を含む)も視野に入れた「生花祭壇事業」及び「生花卸売事業」のシェア拡大や、DX推進による業務効率化が中長期的な成長をけん引する方向性に見直しはない。次期中期経営計画における具体的な戦略の中身や事業拡大への道筋が注目される。

■Key Points
・2026年6月期は複合的な外部要因により減収及び損失幅が拡大
・2027年6月期は大幅な売上拡大を前提とせず、収益性改善に注力する方針
・当面は業績の早期回復に取り組む一方、中長期では拠点展開やM&A等によるシェア拡大と環境変化に応じた収益力の強化を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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