実は逆効果!? 目覚めのコーヒー、本当はこうだった

2016.03.14
by Mocosuku
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目を覚ますために、ついつい起き掛けにコーヒーを飲んだりしませんか?

最新の研究で、朝9時前にコーヒーを飲むとカフェイン耐性ができることがわかりました。コーヒーを美味しく飲んで、上手く日常生活に取り入れるにはどうすれば良いでしょうか。

コーヒーでリラックス…と思いきやストレス増!?

朝8時から9時は、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌量がピークになります。

このピーク時にコーヒーを摂取すると、コルチゾールの分泌量が50%も増加し、カフェイン耐性を作りやすくしまうことが、最新の研究でわかりました。(脳神経科学博士課程Steven Miller氏より)

目覚まし代わりに朝コーヒーを飲む人は多いと思いますが、カフェイン耐性ができてしまっては、意味がなくなってしまいます。

なおかつ、ストレスホルモンまで増えてしまうとは、リラックス効果があったと思っていたのに、体内では真逆の現象が起きていました。

カフェイン効果を最大活用するには

成人の1日のカフェイン摂取量は200~300mgが理想です。

コーヒーに含まれるカフェインの量は、カップ1杯でおおよそ、インスタントで50~60mg、ドリップで140~160mg含まれているそうです。

しかし、カフェイン効果が体内から消滅するまでに8~12時間、完全に体内からカフェインが消滅するには数日かかります。

これでは毎日コーヒーを飲んでいたら、カフェインの効果が感じられなくなってしまいます。

カフェインの効果を有効的に活用するには、まずは週末だけでも「カフェイン断ち」をしてみると良いかもしれません。

カラダはコーヒーなしでも目覚められる仕組みになっている

爽やかな朝を迎えたい時間帯にストレスホルモンのコルチゾールの分泌量が多いのは、なぜなのでしょうか。

生物は寝ている間も心臓を動かしたり、細胞内の活性を維持するために血液中にブドウ糖が必要です。

コルチゾールは、寝ていて食事からエネルギーが摂取できない間も、血糖値を維持する役割を果たしているのです。

朝3時頃からコルチゾールが分泌しはじめ、体温が徐々に上昇して目が覚めます。そしてコルチゾールの分泌量がピークになるのが、朝8時から9時なのです。

つまりカラダは、自然と目覚めるような仕組みになっているのです。

寝る前にカフェインが体内に残っていると、自律神経が高ぶってなかなか寝付けなくなり、コルチゾールの分泌する時間もずれてきます。

コルチゾールは食事によっても分泌量が変動します。朝8時~9時以外にも食前後1時間は同様に、コーヒーを飲むとコルチゾールの分泌量が50%増える可能性があります。

カフェインは摂取量と摂取時間を調整し、その効果を上手に取り入れたいですね。

参考:食品の機能 と衛生

執筆:山本 ともよ (管理栄養士)

 

執筆者プロフィール:
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導

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記事提供:Mocosuku

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